ウィリアム・ジャーディン (博物学者)アップルガースの第7代準男爵、ウィリアム・ジャーディン(Sir William Jardine, 7th Baronet of Applegarth FRS FRSE FLS FSA、1800年2月23日 - 1874年11月21日)は、スコットランドの博物学者である[1][2] 。"Naturalist's Library"という博物学書のシリーズを編集したことで知られる。 略歴エディンバラで生まれた[3]。父親はアップルガースの第6代準男爵、アレキサンダー・ジャーディンである。ヨークやエディンバラで教育を受けたあと、エディンバラ大学で医学を学んだ[4]。 25歳になった時、科学者のディヴィッド・ブリュースターの推薦で、エディンバラ王立協会のフェローに選ばれた[4]。 バーウィックシャー自然クラブを友人と設立し、自然科学書の出版を推進するレイ協会の設立に貢献した[5]。釣りや狩猟を熱心に楽しみ、博物学においては鳥類学に熱心であったが、魚類学、植物学、地質学にも取り組み、先祖の屋敷のある地域の魚類に関する著作、"Ichnology of Annandale" を著した[6]。ジャーディンの個人的な博物館とライブラリーはイギリスで最も優れたものであると評された[7]。 ヴィクトリア朝時代において、博物学への興味がすべての階層に広まるのに、ジャーディンが編集、監修し、義理の兄弟のエディンバラの出版者、ウィリアム・リザース(William Home Lizars)が出版した、40巻におよぶ"Naturalist's Library"のシリーズは貢献した[8]。その内訳は、14巻の鳥類、13巻の哺乳動物、7巻の昆虫、6巻の魚類からなり、一流の博物学者が執筆した。たとえば昆虫についてはジェームズ・ダンカンが執筆し、図版は有名な画家、エドワード・リアも描いた。 ジャーディンが出版に関った書籍には、ギルバート・ホワイトの『セルボーンの博物誌』や、『鳥類学図譜』("Illustrations of Ornithology" :1825–1843)やアレクサンダー・ウィルソンの"American Ornithology"の廉価版などがある。 多くの鳥や動物の種を単独、もしくは友人のプリドー・ジョン・セルビーと記載した。 娘の キャサリーン(Catherine Dorcas Maule Jardine)は『鳥類学図譜』の図版を描き、地質学者、鳥類学者のヒュー・エドウィン・ストリックランドと結婚した。 著書の図版The naturalist's library. Conducted by Sir William Jardine 参考文献
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