インバル・ピント
インバル・ピント (Inbal Pinto、1969年 - ) はイスラエルを拠点とする演出・振付・美術家[1]。世界的に活躍し、日本の作品も数多く担当。ダンサー出身で、舞台演出やダンス以外にオペラや CM も手がけている。 人物・来歴イスラエルの演出・振付・美術家[2]。1969年にイスラエルで生まれる。エルサレムのベザレル・アカデミーでグラフィックアートを学ぶ。ダンサーとしてバットシェバ舞踊団に在籍。1990年から振付の活動を始め、1992年より自身のダンスカンパニーを立上げ、1993年『Dio-Can』で本格的にデビューし、数々の作品を創作。 アメリカン・ダンス・フェスティバルの国際振付プログラムに招聘され、2000年にはニューヨーク・ダンス&パフォーマンス賞を受賞している。2000年、『Wrapped』でニューヨークのベッシー賞を受賞。 ノルウェイのオペラハウスにて演出・美術を手がけた『The Cunning Little Vixen』はその独創的な演出で話題となった。イスラエル国内だけでなく世界各地で公演を行い、日本でも『オイスター』や『ウォールフラワー』等の作品が紹介されている。 2007年、イスラエル文化賞とテルアビブ市賞を受賞。2011年、『Toros』と『Rushes Plus』でイスラエル文化賞を受賞。また、芸術の功労に対しテルアビブ市より表彰を受けた。 2013年、佐野洋子原作の絵本『100万回生きたねこ』を舞台化し、読売演劇大賞優秀演出家賞・作品賞を受賞。日本では、そのミュージカル「100万回生きたねこ」(2013年・2015年)や百鬼オペラ『羅生門』(2017年)、舞台『ねじまき鳥クロニクル』(2020年・2023年)を手掛け、高い評価を受けた[3]。 美しくファンタジックな舞台美術に、コンテンポラリーダンスの表現を取り入れた創造性の高い演出を行う。原作の世界をファンタスティックに描き、瑞々しい演出・唯一無二の舞台空間を生み出して日本の演劇界に大きなインパクトを与えている。佐野洋子の「100万回生きたねこ」(2013年)、芥川龍之介の「羅生門」(2017年)、村上春樹の「ねじまき鳥クロニクル」(2000年)、宮崎駿の「未来少年コナン」(2024年)と日本のアニメ、絵本や小説を次々に舞台化している。 日本での演出舞台「100万回生きたねこ」(2013年・2015年)
百鬼オペラ「羅生門」(2017年)
「ねじまき鳥クロニクル」(2020年・2023年)2020年日程・会場
キャスト
2023年[4]日程・会場[5]
キャスト
宮崎駿初監督作品として知られる日本アニメーション制作アニメの初舞台化作品[9][10][11][12]
加藤清史郎(コナン)[13][14]、影山優佳(ラナ)[15][16]、成河(ジムシー)、門脇麦(モンスリー)[17]、宮尾俊太郎(ダイス)、岡野一平(ルーケほか)、今井朋彦(レプカ)、椎名桔平(おじい・ラオ博士) 受賞
脚注
外部リンク |