『インシディアス 赤い扉』(インシディアス あかいとびら、原題:Insidious: The Red Door)は2023年に公開されたアメリカ合衆国のホラー映画である。監督はパトリック・ウィルソン、主演はタイ・シンプキンスが務めた。本作はインシディアスシリーズの第5作であり、ストーリーの時系列上は第2作の10年後を描く作品である。
本作は日本国内で劇場公開されなかったが、デジタル配信が行われている[4]。
概略
第2作での恐ろしい出来事から10年後の世界。ジョシュ・ランバートはあの忌まわしい記憶を抑圧したまま過ごしていたが、ある日を境に亡き父(ベン)の霊を目撃するようになった。ちょうどその頃、長男のダルトンは進学先で図らずも「向こう側」に足を踏み入れてしまう。
この2つの出来事が結びついたとき、ジョシュはダルトンに危険が迫っていることを確信する。そして、息子を助けねばという一心で「向こう側」へと分け入るのだった。
キャスト
製作・音楽
2020年10月29日、インシディアスシリーズ第5作の製作が発表された。その際、パトリック・ウィルソンとタイ・シンプキンスが続投するだけではなく、ウィルソンが監督も兼任することも明かされた[5]。2022年8月5日、シンクレア・ダニエル、ピーター・ダガー、ローズ・バーンがキャスト入りした[6]。同年夏、本作の主要撮影が行われた[7]。
2023年4月18日、ジョセフ・ビシャラが本作で使用される楽曲を手掛けるとの報道があった[8]。7月7日、マディソン・ゲート・レコーズが本作のサウンドトラックを発売した[9]。
マーケティング・興行収入
2023年4月19日、本作のオフィシャル・トレイラーが公開された[10]。
本作は『Joy Ride』と同じ週に封切られ、公開初週末に2300万ドル前後を稼ぎ出すと予想されていたが[2]、実際の数値はそれを大幅に上回るものであった。2023年7月7日、本作は全米3188館で封切られ、公開初週末に3301万ドルを稼ぎ出し、週末興行収入ランキング初登場1位となった[11]。この数字は前作の同じ週の数字(2958万ドル)を上回るものであった[12]。
評価
本作に対する批評家の評価は芳しいものではない。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには116件のレビューがあり、批評家支持率は38%、平均点は10点満点で5点となっている。サイト側による評価の見解の要約は「シリーズの初期の作品には観客の心を動かすパワーがあった。しかし、『赤い扉』の向こうにあったのは、かつては確かに怖かったシリーズのパッとしない幕切れであった。」となっている[13]。また、Metacriticには23件のレビューがあり、加重平均値は45/100となっている[14]。なお、本作のCinemaScoreはC+となっている[15]。
将来の構想
スピンオフ
2022年1月13日、シリーズのスピンオフ映画『Thread』の製作が企画段階にあり、ジェレミー・スレイター(英語版)が監督と脚本を手掛けるとの報道があった[16]。
2023年5月30日、マンディ・ムーアとクメイル・ナンジアニの出演が決まったと報じられた[17]。また、この時期からタイトルが『Thread: An Insidious Tale』に変更されている[17]。
続編
2024年5月、シリーズ6作目となる続編の製作が発表された[18]。2025年8月29日全米公開予定[18]。
出典
外部リンク