インゲボリ・エリクスドッテル・アヴ・スヴェーリエ
インゲボリ・エリクスドッテル(Ingeborg Eriksdotter, 1212年ごろ - 1254年6月17日)は、スウェーデン王エリク10世の娘でエリク11世の姉。ビルイェル・ヤールと結婚し、スウェーデン王となるヴァルデマール1世とマグヌス3世の母となった。 生涯インゲボリはスウェーデン王エリク10世とリキサ・ア・ダンマークの間の長女である。弟エリク11世が後見人で摂政であったクヌート・ホルムイェルソン(その後スウェーデン王クヌート2世となる)により1229年に廃位された後、インゲボリは亡命先のデンマークで過ごした。 1234年、エリク11世は簒奪者クヌート2世の死後に復位し、インゲボリの結婚はこの頃に決められた。この結婚によりインゲボリとエリク11世は強大なビェルボ家と同盟関係を結ぶことができた。 インゲボリは夫ビルイェル・ヤールとの間に多くの子女をもうけた。1250年、弟エリク11世が嗣子なく死去し、インゲボリの長男ヴァルデマールがエリク11世の王位継承者として選ばれた。ヴァルデマールはエリク11世の姉インゲボリの息子であったため王として選ばれたのであり、ヴァルデマールが若年の間は夫ビルイェル・ヤールが摂政をつとめた。息子の即位によりインゲボリは王太后となった。 インゲボリは弟エリク11世の死後、唯一生存していた姉妹であったため、エリクの財産を相続したと記録されている。インゲボリは40代になっても子供を産み、その死因も恐らく双子の出産時の合併症であったとみられている。 子女以下は成人した子女である。
参考文献
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