イギリス海兵隊総司令官イギリス海兵隊総司令官(イギリスかいへいたいそうしれいかん、Commandant General Royal Marines)はイギリス海兵隊における職業軍人の最上位の役職。この称号は1943年から存在し、それ以前は海兵隊高級副官(Adjutant-General Royal Marines)と称されていた。海兵隊総司令官は、第一海軍卿に助言する責任を負い、またイギリス海兵隊諸部隊に対する戦列上の責任を負う。これに次ぐ地位として、副総司令官(Deputy Commandant General)が設けられており、准将が就任する[1]。 もともと、海兵隊総司令官は大将の階級を有していた。しかし、ここ60年の間にイギリス海兵隊の規模縮小と軌を一にして、1977年に中将、1996年には少将に格下げされてきた。この地位は、アメリカ海兵隊におけるアメリカ海兵隊総司令官のカウンターパートであるが、アメリカ海兵隊総司令官は大将である。 連合王国水陸両用軍司令官この役職は、2001年にイギリス艦隊戦闘幕僚(Fleet Battle Staff)が創設されて以来、同時にイギリス水陸両用軍司令官(Commander United Kingdom Amphibious Forces, COMUKAMPHIBFOR)でもある。イギリス水陸両用軍司令官は展開可能な2つの少将級の海上作戦司令官のひとつであり、もうひとつのイギリス海洋軍司令官(Commander United Kingdom Maritime Forces, COMUKMARFOR)[2] とともに、水陸両用戦および沿海域戦に対する特定の責任を担っている[3]。 海兵隊元帥イギリス海兵隊には、海兵隊元帥(Captain General Royal Marines)がいるが、これは儀礼上の役職である。2017年に前王配エディンバラ公殿下が公務を引退するのに伴い、チャールズ皇太子(当時)の次男である サセックス公がその地位にあった[4] が2020年3月31日にサセックス公が王室を離脱して以降は空席が続いた。2022年10月28日、バッキンガム宮殿は、海兵隊元帥をチャールズ国王が引き継ぐと発表した[5]。 海兵隊元帥は、陸軍元帥の制服と階級章を着用する。 海兵隊名誉連隊長海兵隊元帥
脚注
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