アーシュ・ジューシュパレ

アーシュ・ジューシュパレ
アーシュ・ジューシュパレ
ジューシュパレ(サモサ)

アーシュ・ジューシュパレ(آش جوش پره)は、イラン料理であるアーシュ(スープ)の一種。ホラーサーン、ゴナーバード、フェルドウス、サブゼヴァール地方などで作られる郷土料理である。

ベイハギーは、その著『ベイハギー史』の中でこの料理の名前をあげている。

多種あるアーシュの中でも古くからあるアーシュであるが、作るのに手間暇がかかるため、現在ではそれほど食されていない。家庭で食べる料理というよりは、人が集まった際提供される、おもてなし料理の位置づけである[1]

2021年1月5日、アーシュ・ジューシュパレは、イラン政府によって、イランの無形遺産として登録された[2]


作り方

小麦粉を水でこねて生地を作り、薄く広げて葉っぱの形にし、その上に、炒めた玉ねぎのみじん切り、あらかじめ調理し潰したレンズ豆とエンドウ豆、香辛料、そして近年では肉とクルミを乗せ、三角形あるいは四角形の形に、開かないように包む。これがジューシュパレ(サモサ、あるいは餃子ラビオリのようなもの)である。このジューシュパレをアーシュに入れ、十分煮込んでから、粉状にしたキャシュク(発酵乳を乾燥させたもの)を少し加える。

近年では、茹でる前のジューシュパレやアーシュが店で販売されており、購入することもできる。ジューシュパレを油で揚げて食べる人もいる。

脚注

  1. ^ M.Ajam, Jila (2015). Aash JushPare a Persian kitchen : old food in Iranian cooking. gonabad: parssea. pp. 15. OCLC ... http://parssea.org/?p=8857 
  2. ^ جوش پره و نان تفتون گناباد در فهرست آثار معنوی کشور به ثبت رسید” (ペルシア語). IRNA. 2020年1月7日閲覧。

参考文献