ポンペイ州の地図
センヤヴィン諸島。アンツ環礁は中央下に見える。
アンツ環礁 (英語 : Ant Atoll 、Ahnd Atoll または And Atoll [ 1] )は太平洋 北西部、カロリン諸島 の環礁。ポンペイ の南西約18.5 kmの場所に位置する小さな環礁で、中央部には約74 km2 のラグーンがある[ 2] 。北北西にはパキン環礁 も存在し、これらの島々はセンヤビン諸島 (英語版 ) を形成している[ 3] 。アント環礁 とも。
欧州人で最初の到達者はアルバロ・デ・サアベドラ=イ=セロン (英語版 ) であり、彼の死の直前の1529年9月14日にティドレ (英語版 ) からヌエバ・エスパーニャ の航路の途中で到達している[ 4] [ 5] 。その後アルバロ・デ・メンダーニャ・デ・ネイラ の航海中の死の後に船長を引き継いだペドロ・フェルナンデス・デ・キロス が1595年12月23日にSan Jeronimo 号で立ち寄っている[ 6] 。
アンツ環礁はダイビングやスノーケリングで観光客に人気であり、ヒメクロアジサシ などの海鳥やアオウミガメ 、タイマイ の生育地となっている[ 2] 。環礁はNanpeiファミリーが所有し常にファミリーのメンバーがポンペイ島を行き来している。島全体がポンペイ州の法律によってサンクチュアリーに指定されているため釣りには許可が必要になる。島に渡る場合は事前に許可が必要で、入島料金をあらかじめ払わなければならない場合がある。2014年になってパシャ島に簡素な宿泊施設とレストハウスとトイレが建てられた。
2007年に「アンド環礁生物圏保護区 (英語版 ) 」としてユネスコ の生物圏保護区 に指定された[ 2] 。
註
^ “Ahnd & Pakin Atolls ” (英語). Pohnpei Eco-Adventure Guide (April 10, 2021). 2023年2月6日 閲覧。
^ a b c “And Atoll Biosphere Reserve, Micronesia ” (英語). UNESCO (2019年7月). 2023年2月6日 閲覧。
^ Bendure, G. & Friary, N. (1988) Micronesia:A travel survival kit. South Yarra, VIC: Lonely Planet
^ Brand, Donald D. The Pacific Basin: A History of its Geographical Explorations The American Geographical Society, New York, 1967, p.122
^ Sharp, Andrew The discovery of the Pacific Islands , Clarendon Press, Oxford, 1960, p.20,23
^ Coello, Francisco "Conflicto hispano-alemán" Boletín de Sociedad Geográfica de Madrid , t.XIX. 2º semestre 1885, Madrid, p.296