アレクサンドル・コイレ

アレクサンドル・コイレ
人物情報
別名 Александр Вольфович Койра
生誕 (1927-11-09) 1927年11月9日
ロシアの旗 ロシア タガンログ
死没 2008年1月22日(2008-01-22)(80歳没)
出身校 ゲッティンゲン大学パリ大学
学問
研究分野 哲学
研究機関 フランス国立社会科学高等研究院モンペリエ大学
テンプレートを表示

アレクサンドル・コイレ(Alexandre Koyré フランス語: [kwaʁe], 1892年8月29日 - 1964年4月28日)はロシア出身でフランスなどで活動した哲学者科学史家。フランス国立社会科学高等研究院(EHESS)の設立メンバー。

生涯

出生から修学期

1892年、出生名アレクサンドル・ヴォリフォヴィチ・コイラ(ロシア語: Александр Вольфович Койра)としてロシア南部の黒海沿いのタガンログで生まれた。家族はユダヤ系であった。

1908年にドイツゲッティンゲンにわたり、ゲッティンゲン大学エトムント・フッサールダフィット・ヒルベルトの下で勉強していたが、フッサールが彼の論文に賛成しなかったためパリ大学に行き、アンリ・ベルクソンレオン・ブランシュヴィックに指導を受けた。1923年に学位を取得。

哲学研究者として

1922年から1930年にかけてパリの高等研究所講師として勤務。この時期に、哲学者で著名なヘーゲル研究者であったアレクサンドル・コジェーヴと同研究所の同僚として出会った。

1930年から1931年までモンペリエ大学講師。1931年、パリの高等研究所宗教科学部門の研究主任となった。1940年から1945年の間はアメリカ合衆国に亡命。

第二次世界大戦後

1956年以降、プリンストン高等研究所研究員。1958年以降没時までパリの科学技術史中央研究所所長を務めた。

受賞・栄典

研究内容・業績

弟子のチャールズ・C・ギリスピーの科学史論集『科学というプロフェッションの出現』に、コイレについての回想論説がある(「第2部 科学史の探究者たち」島尾永康訳、みすず書房、2011年)。

日本語訳された著書

脚注

  1. ^ 本書は『閉じた世界から無限宇宙へ』として邦訳刊行された本の別訳。
  2. ^ 本書は日本語版オリジナルとしてヘーゲル論4編を所収。