アレクサンダー・コセンコー
アレクサンダー・コセンコー(Alexander Kosenkow、ロシア語: Александр Косенков、1977年3月14日 ‐ )は、キルギス・ソビエト社会主義共和国出身のドイツの陸上競技選手。専門は短距離走。100mで10秒14、200mで20秒43の自己ベストを持つ。35歳を越えても国際大会で活躍し、37歳で出場した2014年ヨーロッパ選手権の男子4×100mリレーにおいて、この種目における最年長メダリスト記録とファイナリスト記録を塗り替えた。100m、200m、室内60mの35歳以上ドイツ最高記録保持者でもある。 経歴キルギス・ソビエト社会主義共和国のチュイ州トクマクに生まれる。ドイツ人の母を持ち、1991年にドイツへ移住した。キルギス時代はサッカーを経験[1][2]。 2001年、ドイツ選手権の男子200mを20秒64で初めて制すると、初出場となった8月の世界選手権男子200mでは2001年ドイツランク1位の記録となる20秒63(+0.1)をマークした。 2003年、ドイツ選手権の男子100mを10秒25で初めて制すると、8月には男子100mで自己ベストおよび2003年ドイツランク1位の記録となる10秒14(+0.4)をマークした。 2010年、33歳ながらドイツ選手権の男子100mを10秒29(+1.2)で制し、3年ぶり3度目の優勝を成し遂げた。 2014年8月、37歳で出場したヨーロッパ選手権の男子4×100mリレーでは3走を務めると、決勝でドイツ記録(38秒02)に迫る38秒09をマーク。イギリス(37秒93)には敗れたものの銀メダル獲得に貢献した[3]。また、37歳156日でメダリストとファイナリストになったコセンコーは、イタリアのMaurizio Checcucciが持つ男子4×100mリレーの最年長メダリスト記録とファイナリスト記録(36歳157日)を塗り替えた。 2015年5月、世界リレーの男子4×100mリレーと4×200mリレーに出場すると、4×100mリレーは3走を務めて決勝に進出し、39秒40で8位に終わったものの2016年リオデジャネイロオリンピックの出場権獲得に貢献した[4]。4×200mリレーではアンカーを務め、予選を1分21秒46のドイツ記録で突破。決勝では1分22秒65とタイムを落としたものの、ジャマイカ(1分20秒97)、フランス(1分21秒49)に次ぐ3位に入り、銅メダル獲得に貢献した[5]。 2015年8月、38歳で出場した北京世界選手権の男子4×100mリレーでは3走を務めると、決勝で38秒15の好タイムをマーク。3位のカナダには0秒02差で敗れ惜しくもメダルは逃したが、4位入賞に貢献した[6]。 自己ベスト記録欄の( )内の数字は風速(m/s)で、+は追い風を意味する。
その他ドイツ最高記録
主要大会成績備考欄の記録は当時のもの
ドイツ選手権優勝したドイツ選手権 (en) を記載
脚注
外部リンク
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