アレキサンダー・ビロドウ
アレキサンダー・ビロドウ(Alexandre Bilodeau、1987年9月8日 - )は、カナダのモントリオール出身のモーグルスキーヤーである。 経歴2004-2005シーズンにノースアメリカンカップで優勝したことでカナダのモーグル代表に選ばれ、2005-2006シーズンに18歳でワールドカップとトリノオリンピックに初出場した。ワールドカップでは初出場ながらわずか3戦目で初優勝、第7戦でも優勝してシーズン2勝を上げ総合2位に入り、カナダ期待の新生として若きエースとなる。18歳以下での優勝は男子モーグルではジャン=リュック・ブラッサール以来史上2人目で、18歳での2勝は初の快挙である。また、第3戦の18歳と4ヶ月の優勝はジャン=リュック・ブラッサールの18歳と5ヶ月を僅かに1ヶ月上回り、男子モーグル最年少優勝記録保持者(2010年現在)となった。オリンピックの選手にも選ばれたが、トリノオリンピックでは11位に終わった。優勝候補の新生と期待されながらも2年目、3年目は何度も表彰台に上がるも優勝はできず、2年目総合3位、3年目総合4位と順位を落していき、カナダのトップの座もヴィンセント・マーキスに奪われる。4年目の2008-2009シーズンも序盤は2位が続き優勝には至らなかった。しかし、5戦目で優勝するとそこから5連勝して最終戦を待たずに総合優勝を決める。終わってみれば9戦で優勝5回、2位3回、4位1回と常に上位に入り、最終的には2位と200ポイント以上の差が開くという圧倒的な強さであった。さらに同シーズンはオーバーオール総合優勝も手にしている。また、2008-2009のシーズン終了時点でワールドカップ通算40戦で表彰台が19回と表彰台に登る確率が5割に迫るという驚異的な数字を持つ。2009年フリースタイルスキー世界選手権ではワールドカップ2008-2009シーズンの活躍から本命と目されていたがシングルではミスにより8位に終わる。しかし、デュアルでは本命として期待通りの優勝を果たし、金メダルを獲得した。2010年バンクーバーオリンピックで、前回大会覇者のデイル・ベッグ=スミスを破り、金メダルを獲得した。 滑りとエアワールドカップ初出場のシーズンにモーグルではまだ誰も飛んでいないダブルフルを飛び、注目を集めた。ダブルフルやコーク1080といった高難度の技を持つが、難しいエアを多用することから安定感に欠けていた。優勝した2008-2009シーズンでは安定感を求めてコーク1080を使用せず、バックフルやバックフリップを中心に時々ダブルフルを使用していた。滑りに関してもワールドカップ参戦当初は抜群のスピードを持つものの、ターンの技術が低い評価を受けて点数が出ないこともあったが、2008-2009シーズンにはターンにおいても高い評価を受けて高得点を獲得している。 マテリアル主な成績ノースアメリカンカップ
オーストラリアンニュージーランドカップ
ワールドカップ戦績表
優勝・受賞歴
世界選手権
オリンピック
参考文献
外部リンク
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