アルカイオス風韻文アルカイオス風韻文(-ふういんぶん、Alcaic verse)は紀元前600年頃のレスボス島ミュティレーネー(ミュティレネ、en:Mytilene)の抒情詩人アルカイオスが発明したと信じられている、ギリシア文学の抒情詩の韻律。アナクレオン風韻文(Anacreontic verse)と呼ばれることも時々ある。アルカイオス風韻文およびアルカイオスの同時代人サッポーの名前に由来するサッポー詩体は、古代ギリシア・ラテン語の古典詩特有の二大韻文と見なされている[1]。 構造アルカイオス風韻文は、支配的な短長格パターンの複雑なヴァリエーションによって特徴づけられる。4行で1つのスタンザ(詩節、連)を成している。最初の2つの行は、5つの音節の後にカエスーラがおかれ2つに区切られる。 - - u - - | - u u - u - - - u - - | - u u - u - - - u - - - u - - - u u - u u - u - - (「-」は母音の長い(アクセントの強い)音節、「u」は短い(弱い)音節、「|」はカエスーラ) ホラティウスは『頌歌』(en:Odes (Horace))でアルカイオス風韻文を使った。 - - u - - |- u u - u - Antehac nefas, depromere Caecubum - - u - - | - u u - u- cellis avitis, dum Capitolio - - u - - - u- - Regina dementis ruinas - u u - u u- u - - funus et Imperio parabat. アルカイオス風韻文はルネサンス期、英語詩とフランス語詩に応用された。また、歴史的にハンガリー語詩でも重要な詩形であった[2]。 脚注
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