アラン (1934年の映画)
『アラン』(Man of Aran)は、1934年に制作されたイギリスのドキュメンタリー映画[1]。アイルランドの西に位置するアラン諸島での生活を描いている。 35年度キネマ旬報ベストテン9位。 ストーリー
キャスト
スタッフ
製作記録映画「極北の怪異」で大成功をおさめたロバート・フラハティ監督は、1932年にジョン・グリアスンに招かれてイギリスへ渡り、短編記録映画やスコットランドで記録映画を作った後に、 世界で一番荒い海に面していると言われているアラン諸島に心を奪われた。 アラン諸島の3つの島のうち、最も大きなイニシュモア島(英: Inishmore、愛: Inis Mór)で撮影を行い、当時1200人が住んでいた島民のうち、"タイガー(虎)"と呼ばれたコウルマン・キングを選び出し、その妻と子供を中心に撮影を始めた。 カメラはフラハティ自身が受け持ち、妻のフランシスの他、ジョン・ゴールドマンが協力し、また島の住人パット・マリンが助監督と鮫狩りのシーンで出演もしている。 フラハティは、望遠レンズつきカメラを3台を持ち込み、1年半も滞在して撮影した。撮影中は島に簡単な現像所を設け、映したフィルムのラッシュをすぐ映写していた。 [2] 事実との相違鮫狩りの撮影は、1930年代にはイニシュモア島では銛を使える漁夫はおらず、島に残っていた銛は1840年代のものであった。 フラハティは、他の島で使える人を探し出し、出演者に訓練を受けさせて、撮影している。[2] 公開フラハティは島の住民に島伝来の古風な服装をさせ、一緒にイギリス各地を巡り歩いて宣伝した。 受賞
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