アラスカ州会議事堂(アラスカしゅうかいぎじどう、英語: Alaska State Capitol)は、アメリカ合衆国アラスカ州の州都ジュノーに立地する同州議会の議事堂。庁舎は4thストリート、メイン・ストリート、5thストリート、およびスワード・ストリートに囲まれたブロックに立地している。6階建ての鉄筋コンクリート造の庁舎内にはアラスカ州議会の上下両院の議場のほか、州知事室および州副知事室が置かれている。
連邦議会はもともと、1911年にはアラスカ準州の議事堂建設予算を承認していたが、第一次世界大戦の勃発と用地買収の難航により建設は遅れ、1929年になってやっと、地元住民の寄付金も得て建設が始まった。「連邦・準州ビルディング」(Federal and Territorial Building)と名付けられたこの庁舎は1931年2月14日に開館した。このアール・デコ調の庁舎は、ジェームズ・A・ウェットモアを筆頭に、財務省のお抱え建築家によって設計されたものであった。
ロビーの壁面には「陸の収穫」(Harvest of the Land)および「海の収穫」(Harvest of the Sea)というタイトルのついた2枚の粘土壁画が飾られており、狩りと漁を現している。また、ロビーにはアラスカ先住民系の公民権運動家エリザベス・ペラトロビッチの胸像も立っている。
1-2階は事務室および委員会室で占められている。3階には委員会室のほか、アラスカ州議会の上下両院の本会議場が置かれている。3階の壁には初期のジュノーにおける写真家、ロイド・ウィンターおよびパーシー・ポンドの作品が展示されている。また、3階には最初のアラスカ州選出の連邦上院議員、ボブ・バートレットおよびアーネスト・グリューニングの胸像も立っている。4階には知事室および副知事室が置かれている。執務室のドアはカバノキで造られており、アラスカ州の産業を現す手彫りが加えられている。また、「知事の廊下」(Hall of Governors)には、アラスカ地区時代から現在に至るまでの知事および副知事の肖像画が並んでいる。5階は立法機関の事務室および委員会室で占められている。かつて連邦裁判所が置かれていた6階には、現在は立法機関の予算委員会室が置かれている。