アメリカ微生物学会 (American Society for Microbiology)は1899年にアメリカ細菌学会として設立されたアメリカの学会で、細菌、ウイルスをはじめとした様々な微生物に関する研究者、教育者、医療従事者のための専門組織である。Journal of Bacteriologyなどの学会誌を発行しており、生命科学分野において世界的にも最大規模の学会であるとしている[1]。
歴史
1899年にニューヘイブンで最初の会議が開催される。当時はアメリカ細菌学会 (Society of American Bacteriologists) として発足しており、この会議にてウィリアム・トンプソン・セジウィックが初代の学会長に就任する。翌年から会費が徴収されるが、当時の会費は1ドルであった。1958年、学会の名称を現在の名称であるアメリカ微生物学会に変更する発議が評議会を通過、1959年に投票が行われ、1960年に現在の名称となる[2]。後述の通り、多数の学会誌を発行しているが、2016年以降、ジャーナルの影響力の指標であるインパクトファクターの掲載をすべてのジャーナルとウェブサイトから除去している[3][4]。
アメリカ微生物学会は1916年に最初の学術誌であるJournal of Bacteriologyの発行を始める。その後も1967年にJournal of Virologyの発行を、2015年には初めてのフルオープンアクセスジャーナルであるmBioの発行を始めるなど拡大しており、2020年現在は以下の学術誌の発行を行なっている[3]。