アメリカチーター
アメリカチーターとは、食肉目ネコ科ネコ亜科Miracinonyx属(北アメリカ固有、260万年前~1.2万年前に生息、形態的に現生チーターに似る。)に属す2種の絶滅種を指す[1]。これらの種はもともと全身骨格の断片で知られるのみであったが、ほぼ完全な全身骨格がワイオミング州北部のNatural Trap Caveで発見された [2]。 2種はM. inexpectatus と M. trumaniと命名されている。さらに3番目の種M. studeriが含まれることもあるが、M. inexpectatusの幼生シノニムとされることが多い。両種とも現代のチーターによく似ており、顔が短く、酸素を効率よく取り込むため鼻腔が大きく、脚は速く走るのに適したプロポーションとなっている。しかし、これらの類似は共通祖先に由来するものではなく、平行進化または収斂進化の結果と考えられている。体長は現生チーターよりも大きく、ピューマの北アメリカ亜種と同じくらいである。 体重は70kg前後、体長170cm、尾長92cm、肩高85cm[3]。大型の標本では体重は95kg以上[4]。 系統Chimento and Dondas (2017)によれば、ピューマ属と姉妹群である[5]。
脚注
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