アブドゥル・ハリム・ムアザム・シャー
アブドゥル・ハリム・ムアザム・シャー(Abdul Halim Mu'adzam Shah、1927年11月28日 - 2017年9月11日)はマレーシアの第5代・第14代国王、ケダ州の第28代スルタン。第14代国王として在位当時の敬称も含めたフルネームは「His Majesty Almu'tasimu Billahi Muhibbuddin Tuanku Alhaj Abdul Halim Mu'adzam Shah ibni Almarhum Sultan Badlishah The Yang di-Pertuan Agong of Malaysia XIV」[2]。敬称の付け方によって表記ゆれがあり、JETROアジア経済研究所の発行する『アジア動向年報』では「トゥアンク・アブドゥル・ハリム」[3]「トゥアンク・アブドゥル・ハリム・ムアザム国王」[4]といった表記がある。 経歴1927年11月28日、トゥアンク・アブドゥル・ハリムはケダ州の州都アロースターで生まれた[2]。1949年8月にケダ州王太子となり[2]、父王の死後1958年7月14日に[1]第28代ケダ州スルタンとして即位した[2]。 1965年9月に第4代マレーシア副王となり、5年の任期が満了した[2]1970年の9月12日に第5代マレーシア国王として即位、新副王にはケランタン州のスルタンであるヤヒヤ・プトゥラが就任した[3]。 2006年12月に第13代マレーシア副王となり[2]、2011年12月13日に[4]第14代マレーシア国王として再度即位した[2]。マレーシア史上最高齢の国王であり、また初めて2回即位した国王であった[5]。2016年12月13日、ケランタン州スルタンのムハンマド5世が跡を継ぎ第15代マレーシア国王として即位した[6]。 2017年9月11日に死去した[7]。ペナン州では、州政府が2日間全ての旗を弔意を示す半旗の位置で掲げるよう指示を出した[8]。 家族1956年にバヒヤ・スルタン妃と結婚した[2]。彼女との間には双子のサリナ王女とソラヤ王女、三女のサフィナズ王女の3人の娘がいる[2]。1975年に平民出身のハミナ王妃と結婚した[2]。2003年8月にバヒヤ・スルタン妃が逝去したため、彼女は2004年1月に正式にハミナ・スルタン妃となった[2]。 エピソード高齢になってからも年齢のわりに頑健であったと言われている[5]。一例として、2006年に大会に出場したケダ州のサッカーチームの試合を観戦に行った際、車が渋滞に巻き込まれたためスタジアムまで1マイル(約1.6キロメートル)以上徒歩で移動したことがあったという[5]。 脚注
関連項目ウィキメディア・コモンズには、アブドゥル・ハリム・ムアザム・シャーに関するカテゴリがあります。
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