アイボリー・ウィリアムズ
アイボリー・ウィリアムズ(Ivory Williams、1985年5月2日 ‐ )は、アメリカ合衆国・ジェファーソン郡出身で短距離走が専門の陸上競技選手。100mで9秒93の自己ベストを持ち、4×100mリレーでは38秒66のジュニア世界記録保持者である。2011年大邱世界選手権男子4×100mリレーのアメリカ代表。 経歴2002年7月、キングストンで開催された世界ジュニア選手権(現・世界U20選手権)の男子4×100mリレー決勝で3走(Ashton Collins、ウェス・フェリックス、ウィリアムズ、Willie Hordge)を務め、ジュニア世界記録(当時)となる38秒92をマークしての金メダル獲得に貢献した[1]。 2004年7月、グロッセートで開催された世界ジュニア選手権に2大会連続の出場を果たすと、個人種目初出場となった男子100mは決勝を10秒29(+0.1)で制して金メダルを獲得した[2]。男子4×100mリレーは3走(トレル・キモンズ、アビデミ・オモーレ、ウィリアムズ、ラショーン・メリット)を務め、決勝ではジュニア世界記録となる38秒66をマークしての金メダル獲得に貢献した[3]。 2008年6月、全米選手権(兼北京オリンピックアメリカ代表選考会)の男子100m2次予選を自身初の9秒台となる9秒94(+1.6)で突破。しかし、準決勝では10秒09(+2.2)の組5着に終わり、わずか0秒001差で決勝進出を逃した[4]。 2009年6月、全米選手権の100mと200mで初の決勝に進出したが、男子100mは10秒16(+3.1)の7位、男子200mは20秒05(+3.3)の4位に終わり、ベルリン世界選手権アメリカ代表の座を逃した[5]。 2010年2月、全米室内選手権の男子60m決勝で今季世界最高記録となる6秒49をマークし、マイク・ロジャース(6秒52)やトレル・キモンズ(6秒56)を抑えて初優勝を成し遂げた[6]。ところが、大会後のドーピング検査でカルボキシ・テトラヒドロカンナビノールが検出され、3ヶ月の資格停止処分が下った。全米室内選手権の記録は抹消され、メダル候補だった3月の世界室内選手権にも出場できなかった[7]。 2010年6月、全米選手権の男子100m決勝で10秒29(-1.5)をマークし、ウォルター・ディックス(10秒04)、トレル・キモンズ(10秒27)に次いで3位に入った[8]。 2011年6月、全米選手権の男子100m予選で9秒95(+2.3)、準決勝で9秒96(+2.9)と、追い風参考記録ながら連続で9秒台をマークして決勝に進出したが、決勝はフライングのため失格となった[9]。 2011年8-9月、大邱で開催された世界選手権に男子4×100mリレー代表として参加したが、補欠として出番はなかった。 自己ベスト記録欄の( )内の数字は風速(m/s)で、+は追い風を意味する。
主要大会成績備考欄の記録は当時のもの
脚注
外部リンク
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