アイコン (ウェットン/ダウンズのアルバム)
『アイコン』(Icon)は、ジョン・ウェットンとジェフリー・ダウンズが2005年に連名で発表したスタジオ・アルバム。日本盤CD (MICP-10481)におけるアーティスト表記は、ウェットン/ダウンズとなっている。 背景エイジアで共に活動していたウェットンとダウンズは、2001年に未発表音源集『Wetton Downes』(2017年には『Icon: Zero』というタイトルで再発された)をリリースし[2]、2002年には1990年以来となるステージでの共演を果たした[3]。そして、ダウンズはウェットンのソロ・アルバム『ロック・オヴ・フェイス』(2003年)に参加し、2004年には本作の制作に入った[3]。レコーディングは主にサウサンプトンのAubitt Studiosで行われたが、一部ゲスト・ミュージシャンのパートはアメリカで別録りされており、アニー・ハズラムのボーカルはニュージャージー州のシナジー・スタジオ、イアン・マクドナルドのフルートはニューヨーク州のパイ・スタジオで録音された[4]。 本作は日本で先行発売され、日本盤CDにはエイジアの曲「ヒート・オブ・ザ・モーメント」の再録音ヴァージョンがボーナス・トラックとして追加された[5]。 評価ブレット・アダムスはオールミュージックにおいて5点満点中3.5点を付け「ウェットンの豊かな声とダウンズのキーボードが、中核となるメロディとフックを提供しており、『アイコン』のサウンドがエイジアとよく似ていることには、誰も驚かないだろう」「『アイコン』収録曲の大部分は、エイジアの有名曲に見られた爆発的なエナジーはないミッド・テンポの曲だが、その事実がまた本作のアイデンティティとなっている」と評している[6]。また、『CDジャーナル』のミニ・レビューでは「その音はまさに全盛期のエイジア・サウンドだが、何より無骨で哀愁感ただようジョンのヴォーカルの存在感は圧倒的」と評されている[1]。 収録曲特記なき楽曲はジョン・ウェットンとジェフリー・ダウンズの共作。
日本盤ボーナス・トラック
参加ミュージシャン
脚注
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