『ぬるめた』(NULL-META)は、こかむもによる日本の4コマ漫画作品。『まんがタイムきららMAX』(芳文社)にて、2020年2月号から4月号までスペシャルゲスト掲載され[1]、同年5月号より連載中[2][3]。
概要
2018年4月4日に作者のTumblrアカウント(藻塩 - Tumblr)に投稿された漫画を源流とし、同年4月23日に作者のpixivアカウント(こかむも - pixiv)で投稿されたpixiv上のぬるめた(以下、pixiv版)『めたりあるあんふぃくしょん(ぬるめた)1』を経て、同年9月15日、ニコニコ静画上にて(ぬるめた アーキタイプ / こかむも - ニコニコ漫画)(以下、アーキタイプ)の自主連載を始める。2019年12月19日発売の『まんがタイムきららMAX』2020年2月号でゲスト掲載、同年3月19日発売の5月号より連載開始(以下、連載版)。
pixiv版・アーキタイプ(以下、WEB版)と連載版には、時系列等の差異が存在する[注釈 1][注釈 2]。
2021年7月17日、芳文社がニコニコ静画のきららベース上で連載版ぬるめたの追っかけ連載を開始(ぬるめた / こかむも - ニコニコ漫画)。
当時、アーキタイプのタイトルも同じく「ぬるめた」であったため、作者が「ぬるめた」から「ぬるめた アーキタイプ」へと改題した[7]。
その際、連載版はWEB版の設定に少し変更を加えた別漫画であると明記された[8]。
登場キャラクター
六角高校
くるみたち4人が通っている高校。学年は連載版スペシャルゲスト時のみ1年生で、ほか2年生。所属クラスは、1年も組(WEB版)、2年2組(1巻 #4 人造人間から)。
連載版では、部活に所属せず委員会にも立候補しなかった生徒は「掃除係」になる規則がこの高校にあり、それに該当しているくるみたち4人が、2年2組の「掃除係」となっている。
- 魚住 くるみ(うおずみ くるみ)
- 通称くるみ。正式名称「NULLOID:01 "KURUMI"」。正体は博士である千明の父親が開発した「人工生命体ヌルロイド1号」という「人造人間」である。再起動日は7月7日。出席番号は2番。金髪のセミショートヘアで、頭頂部に三角形のような髪型(アホ毛)がある。瞳は黒色。動揺したり焦っていると、アホ毛が尖り、アホ毛を押え込んでいたさきなの指を切るほど鋭利になる。これはくるみ以外全員知っており、ポーカーなどの自分の持ち札の形勢がわかるトランプゲームでは不利になり大負けした。しかし、神経衰弱では記憶力で圧勝した。子供のごとく天衣無縫に振る舞う非常に明るい性格。
- 人造人間としては、人間と遜色ないほど非常に精巧に造られており、知能や運動神経は人間を超越するほどの能力である。しかし、生殖機能を持たず生殖に関する知識[注釈 3]もほとんど持ち合わせていないといった人間との差異もある。また、食事等のエネルギーの摂取を必要としないが、食欲が存在し食べることが好きなため、人間と同様に1日3食食べている。ハンバーガー17個を平気で食してしまい、重油をも飲むことができる。(#57 酒 にて除去手術が行われた)人造人間であるくるみはいつもちあきから「新機能」の改造を施されている(詳細は後述の#くるみの新機能を参照)。「人間の機能」である「腹の虫」にも憧れ、ちあきに頼み改造を施してもらったことがある。2年2組のクラスメイトとはとても仲が良く愛されており、体育の授業の際には、先生不在の中率先して統率を取ることもあった。
- 宗円 千明(そうえん ちあき)
- 通称ちあき。誕生日は4月22日。出席番号は8番。黒髪のロングヘアで二つ結び。瞳は黄色で、黒縁のメガネを掛けている。くるみと共に暮らしており、さきなとは家が隣同士の幼なじみ。軽挙妄動で男勝りな性格。高校生ながら卓越した技術力を持ち、くるみの新機能の全てがちあきの手によるものである。宗円家には現在ちあきとくるみの2人しか住んでいないが、2人の生活費は全て別居中のちあきの父親から出ている。
- 鴉越 咲樹菜(あごし さきな)
- 通称さきな。誕生日は8月1日。出席番号は1番。銀髪のロングヘアで、裾周りが稲妻のようなウェーブが掛かっている。頭に魚のような髪型が付いている。この魚のような髪型は、さきなの表情や感情とリンクしており、目やひれなどが変化する。眼は灰色。読書家で小説を嗜み、神林長平作品を特に好む[注釈 4]。
- 性格は、泰然自若な風貌とは打って変わったとてもマイペースな大口開けて爆笑する笑い上戸。面倒臭がり屋であり、ちあきと共にほぼ全ての学校行事をサボっている。感受性が豊かであり、神林長平の「ぼくらは都市を愛していた」を読み終え、無自覚で涙を流していた。ちあきとは、家が隣同士の幼なじみである。王様という名の猫を飼っている。
- 高田 詩雪(たかだ しゆき)
- 通称しゆき。だが、作中で呼ばれることは稀であり[注釈 5]、もっぱら「ゆき」と呼ばれる。誕生日は2月11日。出席番号は15番。初登場は1巻 #2 増殖。白髪セミロングのストレートヘアで、瞳は青色。頭部に猫の耳のような髪型を持つ。本人曰く、耳ではなく髪型なのだが、ほおが紅潮すると同じくそれも紅くなる。温厚篤実で人見知りな性格。3人によく振り回されるツッコミ担当。しかし時にはボケにも回ることもある。 自分たちのいる場が作品世界であること(「第四の壁」があること)に気づいており、ツッコミにメタ発言を織りまぜることがある 。ツッコミの仕方に、ボケた言動を再度繰り返してツッコミを入れる手法(お笑い用語での天丼)も取っている[注釈 6]。
- 澤田先生(さわだせんせい)
- 2年2組担当の女性教師。初登場は1巻 #5 掃除。
親族
- 鴉越 彩(あごし あや)
- さきなの母親。初登場は1巻 #8 休日。
その他
- 王様(おうさま)
- 鴉越家で飼われているネコ。初登場は1巻 #8 休日。
- ギャブソン・グニャグニャン隊長(ぎゃぶそん・ぐにゃぐにゃんたいちょう)
- くるみの隊長。性別は女の子。出身は土星。くるみ曰く、鶏と会話することができるらしい。
- また、「ギャブソン隊長」は世を忍ぶ仮の姿であり、正体は、2980円の猫の抱き枕。それゆえ、隊長であるがくるみより権力がなく頭を下げさせられている[注釈 7]。
書誌情報
脚注
注釈
- ^ 例として、さきなの家で飼われているネコの名前はWEB版では「キング」[4]であるが、連載版では「王様」である。
- ^ また、しゆきと彩(さきなの母親)の初対面はWEB版では、しゆきと下校していたさきなが捨て猫(後のキング)を自宅に持ち帰ったとき[4]であるが、連載版ではしゆきがくるみの家に遊びに行った際、くるみに連れられてさきなの家を訪れたときである。
- ^ 人間の生殖をバッタのそれと同じく、口から卵を5個出すものと思っている。
- ^ 作中ではあなたの魂に安らぎあれ、絞首台の黙示録、ぼくらは都市を愛していたが紹介されている。
- ^ それどころか、ちあきはしゆきから借りたハンカチの刺繍で「しゆき」と判明するまで「ゆき」と思い込んでいた。
- ^ 例えば、くるみの「Yes, "Jagaimo" is Very Sweet......」という拙い英語力に、「ジャガイモイズベーリースイート」と手法を用いツッコミを入れている。
- ^ くるみの階級は言及されていない。
出典
参考文献
外部リンク
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通常連載 | |
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休載中 |
- アイオン
- アイはぐ
- おにさん、こちら
- ことはの王子様
- サキュバスなんてもうこりごり!
- 天国の本屋さん〜路地裏幻草子〜
- ぶらまり〜時給800円の吸血鬼〜
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