ぜったい遵守☆強制子作り許可証!!
『ぜったい遵守☆強制子作り許可証!!』(ぜったいじゅんしゅ きょうせいこづくりきょかしょう)は2010年5月28日にsofthouse-seal GRANDEEより発売された18歳未満購入禁止のパソコン用ゲームソフト(アダルトゲーム)。
解説女性に提示するだけでどんな時でも性行為に及ばせることができる「自由性行為許可証」を授けられた少年が多くの女性たちに言い寄られる様子を描いたアダルトゲーム。softhouse-sealのフルプライスブランド・softhouse-seal GRANDEEのデビュー作であり、のちに自由性行為許可証シリーズの第一作目となった。 本作は、少子化によって「自由性行為許可証」の制度ができたという設定であるため、多くのヒロインは複数のヒロインと性行為を重ねることで攻略できる仕組みとなっているほか、より多くのヒロインたちと性行為に及ぶことで迎えることができるエンディングもある[1]。 2016年にはビジュアルアーツのアプリマーケット『アニゲマ』で、Android版の配信が開始された[2]。 開発本作のディレクター・産蝶はDL版配信記念インタビューの中で「国の法律によって相手の意志に関係なくセックスができる世界になったらどうなるか」ということを考えたことが、本作を作るきっかけになったと明らかにしており、『自由性行為許可証』というアイテムは世界が無法地帯になることを防ぐために作ったシステムであると話した[3]。 産蝶は「自分がツンデレ好きだったため、ユーザーに愛されるツンデレキャラクターを作ろうと考えた結果、凛と沙羅が出来上がった」と振り返っている[3]。 ストーリー西暦20XX年、極端な少子化により、世界では男性の減少により男女比に1万倍以上もの差ができてしまい、直に男性を見ることなく一生を終えてしまう女性も出てくるほどであった。少子化対策のために政府は通称「SEX新法」という法律を制定し、男性に対して性行為を奨励・強制する「自由性行為許可証」を発行している。 このような世界の中で、自由性行為許可証を受け取り可能になる年齢の誕生日を迎えた伊吹拓海と、その周囲の女性たちとの性生活と恋愛が描かれる。 凛ルート拓海が許可証を受領して以来、彼の幼なじみである凛の機嫌が悪くなった。 それに気づいた拓海は、彼女に対して許可証を使うつもりがない旨を伝えるが、却って機嫌を損ねてしまった。 その後、拓海は幾度か彼女に対して許可証を使わざるを得ない場面が出てしまうが、凛は法律だからと割り切った態度を見せた。 さらにその後、拓海は自らの意思で彼女に対して許可証を使うようになるが、義務と責任で抱かれている感じを否めず、「もし自分以外の男性が許可証を使っても、素直に応じるのか」と質問した。すると、凛は怒りながら涙を流して、部屋にこもってしまった。 拓海は自らの質問の理由を考えるうちに、彼女に対する好意に気づく。そして、それを彼女に伝えると、拓海に対する好意が返ってくる。 両思いとなった二人は、凛の妊娠後に入籍し、幸せな生活を送った。 沙羅ルート拓海は、天才の遺伝子を残すという目的から沙羅に対して許可証を使うことを考えた。 沙羅は性交を強制された仕返しはしたものの、その目的には賛同しており、良好な関係が続いていった。 ある日拓海は、沙羅がいじめをうけていることに気づくが、沙羅本人はそれを否定する。 凛に相談したところ、沙羅の高飛車な性格や立場、さらには拓海との関係に対して周囲の人間の中から嫉妬する者が多いという答えが返ってきた。 沙羅を助けたいと思った拓海は、放課後に、その場にいた女子生徒らに沙羅へのいじめをやめないと許可証を使うと脅しにかかったところ、逆に喜ばれてしまい、沙羅へのいじめをやめる代わりに性交をするという約束を交わした。実はその女子生徒らは拓海のファンクラブ会員であり、沙羅もいじめの犯人たちが拓海のファンであることを知っていた。 そして、拓海と沙羅は互いに好意を告白して両思いとなり、沙羅の妊娠後に入籍し、幸せな生活を送った。 ひまりルートひまりは、自分の母親が兄・拓海の母親と違うことを知らないため、兄とは血のつながりがあると思っていた。 ひまりは、許可証を得た兄を見て、兄と結ばれることを夢見、あらゆる手段で許可証を使わせようとするも失敗する。 あるとき、拓海はひまりの自慰の様子をのぞき見てその思いを知り、ひまりに対し許可証を使う。 その後、拓海の担当者である恵那は、拓海がひまりにしか許可証を使っていないことを知り、ひまりに対して「男性が複数の女性と性行為しなければならない」旨を伝えてしまい、ひまりは兄に対する独占欲に思い悩む。 だが、のちに恵那は発言の誤りに気づき、ひまりに謝罪する。 さらにその後、拓海とひまりの父親が異なることも判明し、ひまりの妊娠後、二人は結婚した。 美咲ルート美咲は妹の幼馴染である拓海を実弟のようにかわいがってきたため、美咲と両思いであると誤解した拓海は許可証を使ってしまう。 美咲は拓海を嫌っているわけではなかったため、本心を伝えたのち、男らしくなれば一人の男性としてみるかもしれない旨を話す。 拓海は男らしさを見せようと奔走するも、なかなかうまくいかない。 ある日美咲は、拓海が転んだ沙羅を抱きとめた様子を見て、彼が男らしくなりつつあることに気づく。 そして、美咲は妊娠後に拓海と結婚する。 紗雪&静凪ルート拓海は豪邸の前で子犬を見つけたところ、その豪邸に住む令嬢・紗雪に連れ去られてしまう。 豪邸から出ようとした拓海は、紗雪とその婚約者の少女・静凪がむつみあう様子を目にする。 男を目にしたことがなかった紗雪は、子を産むことは義務だと教えられた旨を話し、拓海の許可証の使用を認め、性交する。 一方、婚約者を愛していた静凪は、自らの男嫌いも相まって、この状況に不満を抱いていた。 その後、拓海は紗雪と付き合いつつも、静凪に尾行されていた。静凪に尋ねると、自分も妊娠させてほしいと頼まれ、その理由は最低一方でも出産経験がないと女性同士の結婚はできないという法律に由来するものだった。 紗雪は静凪に告白した自分が妊娠すべきだと考えていた。一方静凪は、竜宮寺グループの次期総帥である紗雪の身体に負担をかけるなら自分が妊娠したほうがよいと考えていた。 拓海は静凪にも許可証を使うも、納得がいかなかった。 ある日、静凪とデート中だった紗雪は誘拐されてしまう。その場にいた拓海はなんとかして誘拐犯を撃退。 この件で静凪からの評価も高まり、最終的に二人と結婚することとなり、三人で幸せに暮らした。 世界観
登場人物※声優はゲーム版 / アニメ版の順。 主人公
ヒロイン以下の6人には個別のエンディングが存在する。ただし、紗雪と静凪はセットでの扱いである。
サブヒロイン以下の3人にエンディングは存在しないが、性行為可能であり、ある程度のストーリーもある。
主題歌スタッフ
関連作品アダルトアニメ
小説
反響産蝶はインタビューの中で、ユーザーから「沙羅やひまりや恵那といちゃつきたい」といった意見やファンディスクを希望する意見があったことを明らかにしている[3]。 また、本作のグラフィッカーを務めた2-Gは、インタビューの中で、「巨乳キャラクターばかりを集めたゲームを作ってほしい」という意見や、「ロリキャラだけを集めたファンディスクを作ってほしい」という意見があったことも明らかにした[4]。 評価ライターのほしざきしんやはGame-Styleに寄せたレビューの中で、「欲望に流されることなく、義務と責任と女の子について考える主人公は、登場人物の中で一番まともかもしれない」と評価した[1]。また、ほしざきは主人公の幼馴染である凛の設定はSEX新法という舞台設定が最も生かされていると評価し、主人公のかかりつけ医・紅葉についても「本編中一貫して主人公を弄び、これは恋愛ゲームでないということを思い知らされる存在」と評した[5]。 その一方、ほしざきは「アイキャッチ等がなく物語が飛躍したように見えることがあるため、時間経過のわかるものが欲しかった」と述べた[5]。 おたぽるのLeonekoはAndroid版の紹介記事の中で、「男の妄想を具現化したような設定だが、各ヒロインのエンディングが用意されているので、ストーリーもそれなりに楽しめる」と評した[2]。 同じくおたぽるの穴リスト猫は、本作のOVA版について「尺の都合上原作に比べてヒロインの人数に制約はあるものの、Hシーンはむらかみてるあきらしく、激しく濃厚な描写となっている。また、各キャラクターの設定を生かしたHシーンも楽しめた」と評価している[6]。 脚注
外部リンク |