さいたま市スポーツ文学賞(さいたましスポーツぶんがくしょう)は、スポーツを題材とする小説およびエッセイを全国から公募する文学賞。1994年に創設され、2010年まで隔年で実施されたが、現在は終了している。
さいたま市(開始当時浦和市)のスポーツが盛んな都市というイメージを生かし、スポーツ文学というジャンルの発展を目的として創設された。さいたま市・さいたま市教育委員会が主催し、文化庁・埼玉県・埼玉県教育委員会後援、さいたま文藝家協会協力で実施された。
受賞作品集『SPORTS STORIES』が毎回刊行され、現在でも販売されている。
概要
開始当時の名称は浦和スポーツ文学賞。第4回まで実施されたのち、浦和市が大宮市・与野市と合併して「さいたま市」となったのを受けて、現行の名称に改称した。浦和スポーツ文学賞の第1回のみノンフィクション部門があった。また、さいたま市スポーツ文学賞の第3回より、小説に加えてエッセイ賞を開始した。選考委員には、元浦和レッズ監督の森孝慈をはじめ、マラソンランナーやスポーツジャーナリストらが名を連ねた。また、埼玉にゆかりのある推理作家や詩人も選考を務めた。
部門
両部門とも、プロ・アマを問わない。
- スポーツ文学賞
- 400字詰め原稿用紙換算で50枚以上100枚以内。大賞1名、優秀賞2名、佳作2名を選出する。賞金はそれぞれ100万円、50万円、30万円。
- スポーツエッセイ賞
- 400字詰め原稿用紙換算で10枚以上20枚以内。エッセイ賞1名、優秀賞1名、佳作2名を選出する。賞金はそれぞれ30万円、10万円、5万円。
選考委員
受賞作
- 浦和スポーツ文学賞
- 第1回(1994年)
- 小説部門 大賞 - 「白の広がり」羽場颯樹
- ノンフィクション部門 大賞 - 「最強を求めて―女ひとりのムエイタイ(タイ式ボクシング)修業記―」治武美加
- 第2回(1996年)
- 第3回(1998年)
- 第4回(2000年)
- さいたま市スポーツ文学賞
- 第1回(2002年)
- 第2回(2004年)
- 第3回(2006年)
- スポーツ文学賞 大賞 - 「伴に走る」及川彩子
- スポーツエッセイ賞 - 「小笠原流武士道」小笠原健
- 第4回(2008年)
- スポーツ文学賞 大賞 「オガンバチ」藤井仁司
- スポーツエッセイ賞 「暴走じいちゃん -野球編」小田由季子
- 第5回(2010年)
- スポーツ文学賞 大賞 「神様のくれたタイムアウト」風野涼一
- スポーツエッセイ賞 「オロダンナの花」板橋栄子
関連項目
- 埼玉の文学賞
- 埼玉文学賞(1969年 - ) 埼玉新聞社主催/小説、詩、短歌、俳句の4部門/受賞作は埼玉新聞に掲載/全国から公募
- 埼玉文芸賞(1969年 - ) 埼玉県主催、さいたま文学館主管/小説・戯曲部門、児童文学部門など7部門/受賞作は『文芸埼玉』に掲載/埼玉県内から公募
- さいたま市民文芸賞 (2002年 - ) さいたま市主催/小説・随筆・評論部門など5部門/受賞作は『さいたま市民文芸』に掲載/さいたま市内から公募
- さいたま文藝家協会賞
関連項目
外部リンク