くし型関数(くしがたかんすう、英: comb function)は、デルタ関数を一定の間隔で並べた超関数。
ここで T は周期、δ はデルタ関数である。
様々な呼称があり、キリル文字の “Ш" の形に似ているためシャー関数 (shah function)、あるいは関数の性質から周期的デルタ関数とも呼ばれる。
くし型関数を通常の関数と見た場合、デルタ関数と同様、以下のように振る舞う。
連続関数との積を取ることにより、一定間隔で離散化(サンプリング)した数値列を得ることができるわけではない(クロネッカーのデルタ関数と混同しないこと)。
連続関数と積を取った後、積分を行うことで、積分を一定間隔値の無限和に変換する性質を持つ。サンプラーのモデルとしても扱われる。
特徴
くし型関数のフーリエ変換はくし型関数になる[1]。
ただしフーリエ変換すると周期が T から 2π/T になる。
なお当然のことながら、積分を使わない離散フーリエ変換をくし型関数に定義することはできない。
以下のポアソン和公式が成り立つ[1]:
参考文献