おひつじ座流星群(おひつじざりゅうせいぐん)は、強い流星群で、6月7日を極大とし、5月22日から7月2日まで続く。ペルセウス座ゼータ流星群ともに、1年を通して最も強い昼間流星群の一つ[3]。流星群の母天体は不明だが、小惑星のイカルスが母天体だと推測されている[3][4]。軌道はマックホルツ彗星(英語版)とも似ている[5]。
最初に観測されたのは1947年夏、イングランドのジョドレルバンク天文台で行われた。この流星群は、地球が、惑星間の流星物質の流れが密な部分を通過することでもたらされ、毎時平均60個の流星が、おひつじ座やペルセウス座に出現する[1]。しかし、どちらの星座も極大時には太陽と非常に近い方向にあるので、この流星群を肉眼で見ることは難しい[3]。ただ、最初のいくつかの彗星は、朝非常に早く、通常夜明けの1時間ほど前に見られることがある[6]。流星物質は地球の大気圏に約39 km/sの速度で進入する[3]。
2019年の放射点の移動
日付
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放射点
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太陽から西方向の角度 (°)
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5月18日 |
01:48 (027) +21[7] |
26 (HD 10883)
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5月25日 |
02:14 (034) +22 おひつじ座西部[8] |
26 (HD 13572)
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6月1日 |
02:36 (039) +23 おひつじ座中央部[9] |
27 (HD 16198)
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6月8日 |
03:02 (046) +25 おひつじ座東部[2] |
28 (HD 18737)
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6月15日 |
03:24 (051) +26[10] |
30 (おひつじ座60番星)
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6月22日 |
03:51 (058) +27 おうし座西部[11] |
30 (HD 283022)
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6月22日までには、放射点はおうし座(3h 51m +27)に移動するが、おうし座には6月28日に極大となるおうし座ベータ流星群の放射点もある[11]。
脚注
- ^ a b c Gary Kronk. “Arietids”. Meteor Showers Online. October 25, 2007時点のオリジナルよりアーカイブ。September 7, 2007閲覧。
- ^ a b c d Meteor Activity Outlook for June 8-14, 2019
- ^ a b c d e Tony Phillips (2000年). “June's Invisible Meteors”. NASA. November 2, 2007時点のオリジナルよりアーカイブ。September 7, 2007閲覧。
- ^ “Daylight Meteors: The Arietids”. spaceweather.com. 27 September 2007時点のオリジナルよりアーカイブ。September 7, 2007閲覧。
- ^ Ohtsuka, Katsuhito; Nakano, Syuichi; Yoshikawa, Makoto (2003). “On the Association among Periodic Comet 96P/Machholz, Arietids, the Marsden Comet Group, and the Kracht Comet Group.”. 欧文研究報告 55 (1): 321–324. doi:10.1093/pasj/55.1.321.
- ^ James Turley (1999年). “Listen...to the Arietids!!”. The Astronomy Connection. September 29, 2007時点のオリジナルよりアーカイブ。September 7, 2007閲覧。
- ^ Meteor Activity Outlook for May 18-24, 2019
- ^ Meteor Activity Outlook for May 25-31, 2019
- ^ Meteor Activity Outlook for June 1-7, 2019
- ^ Meteor Activity Outlook for June 15-21, 2019
- ^ a b Meteor Activity Outlook for June 22-28, 2019