『おだいじに』は、1979年から1980年に日本テレビ系列の月曜スター劇場の枠で放映されたテレビドラマである。放映期間は1979年11月5日から1980年5月5日まで放送された。全26話。松田聖子が歌手デビューする前のドラマ出演作であったことでも知られる。
内容
舞台は東京の下町に古くからある診療所「朝倉医院」。女医・ちか子は、朝倉医院の当主であった夫・一雄と死別し、医院を切り盛りしているが、医院の継承問題を子供たちに相談した。ちか子も子供たちも、大学病院に勤める長男・和夫に継がせたいという意見であったが、和夫は医院の継承にも、一緒に持ち出された再婚話にも逃げるような態度。和夫には、診療所の女医の節子という恋人がいたが、家族には隠していた。節子も、20年ほど前の新婚時代に一人息子を残して夫を亡くしている。和夫は思い込んだが、最後には節子との再婚を決意する[1]。
スタッフ
主題歌・挿入歌
- 主題歌
- 挿入歌
出演
- 浅倉節子:池内淳子
- 46歳。20年前に恋愛結婚した夫は間もなく亡くなり、以後、一郎と二人で暮らしてきたが、その後和夫と再婚。浅倉医院の医師を務めている。
- 井上一郎:太川陽介
- 19歳、節子の一人息子。東京大学志望で、浪人している。節子と和夫の間を取り持つなどの心遣いを見せている。聖子には好意のようなものを感じている。
- 浅倉和夫:中条静夫
- 53歳。大学医学部の助教授。実家の浅倉医院を継ぐ気はなく、医院は節子に全部任せている。一郎にも優しく、細かな気遣いを見せている。
- 浅倉ちか子:杉村春子
- 73〜74歳。和夫に浅倉医院を継がせたいと思っていたが駄目で、嫁に迎えた節子にも素直に心が許せない所があるが、頑固というわけではない。
- 浅倉康夫:出門英
- 36〜37歳、浅倉家の次男。独身。医者になるのを辞め、作曲家をしているが売れていない。子供たちにギターを教えている。浅倉家の中では康夫だけが節子を全面的に歓迎した。
- 浅倉百合子:相原友子
- ちか子の末娘。保育園の保母でしっかり者。最初は彼女も節子が気に入らず、嫌味などを言ってはいたが、次第に好意を持つように変わっていく。
- 小林綾子:由紀さおり
- 33歳、ちか子の長女。秀彦の妻で正彦の母。しかし夫の浮気が元で別居している。夫には未練ばかりだが正彦だけが生き甲斐と言って意地を張る。
- 松本秀彦:村井国夫
- 松本正彦:柴田裕
- 井上保:佐藤英夫
- 53歳、節子の兄。和夫とは友人同士。スポーツ店経営、しかし金儲けが下手な所がある。3年前に妻を亡くして、今は娘の真由美と二人暮らし。医者を目指す節子を全面的に支援した。
- 井上真由美(保の娘):音無真喜子
- 関口とく子:泉ピン子
- 敏江(ちか子の友人):村瀬幸子
- チエ(綾子の母):磯野洋子
- 光信(僧):大和田獏
- 三沢末吉:川辺久造
- 松田聖子:松田聖子
- 松田みつ:白木万理
- 松田誠:早川純一
- 松田耕三:志村喬
- 幸子:神保美喜
- 勇吉:永井秀和
- (出典:[2])
脚注
- ^ 『社報復刻版』北日本放送、1983年9月20日、634頁。NDLJP:12275415/329。
- ^ 週刊テレビ番組(東京ポスト)1979年12月28日号 p.54〜「特選テレビ劇場 おだいじに」