株式会社あみだ池大黒(あみだいけだいこく)は、大阪府大阪市西区に本店を置く菓子メーカー。1805年(文化2年)に創業した創業200年以上の老舗で、大阪名物「おこし」[1]を製造する。
概要
1805年(文化2年)に初代の小林林之助が粟おこしの製造を始めたことで創業した。1928年(昭和3年)に原料からの一貫生産の近代的な工場が完成した。1945年(昭和20年)に大阪大空襲による戦災被害を経て、1951年(昭和26年)に株式会社あみだ池大黒を設立、営業を再開した。1987年(昭和62年)には兵庫県西宮市西宮浜に新工場が竣工し、工場及び営業本部が移転した。
社名は、初代が長堀川「あみだ池」の畔に店舗を構えたことに由来している。また、おこしの原材料にお米を使っていることから、五穀豊穣の神・大黒様にあやかり、屋号に「大黒」を用いた[2]。
大阪土産の定番として人気である。
主な商品
- おこし
- 粟おこし10枚束
- 岩おこし10枚束
- 福おこし(季節限定販売)
- 福の花
- 浪の詩
- 大阪おこし
- 大阪城主
- 岩おこし短尺
- ミニ岩おこし
- ミニ黒豆おこし
- ピーナッツそふと
- フルーツスティック
- 焼き菓子
- 大阪ちよ子バウムクーヘン
- 大阪北堀江まぁるくきゃらめりぜ
- 関西弁チョコチップクッキー
- 関西弁まんじゅう
- 大阪もちまろ菓
- 大阪花ラング
- チョコレート菓子
- 大阪ちよ子
- メランジェショコラ
- ベイクドメランジェ
- 関西弁ミルククランチ
事業所・主な販売拠点
- 直営店
- 本店:大阪市西区北堀江3丁目11-26
- なんばウォーク店:大阪市中央区難波2丁目1-13 なんばウォーク1番街南通り
- ルクアイーレ店(ポンポン×クリスピー):大阪市北区梅田3-1-3 ルクアイーレ2階
- 大阪国際空港店(ポンポン×クリスピー)::豊中市蛍池西町3丁目555番地
- (閉店)新大阪店(ポンポン×クリスピー):大阪市淀川区西中島5丁目16番1号 JR新大阪駅 在来線改札内
- その他大阪府内の百貨店やJR新大阪駅、近鉄上本町駅、大阪国際空港、関西国際空港、神戸空港などの売店、サービスエリア、ホテル、テーマパーク などで販売されている。
- 工場・営業本部:兵庫県西宮市西宮浜1-4-1
受賞歴
- 1911年(明治44年) - 第1回帝国菓子飴大品評会 1等賞梶川賞
- 1919年(大正8年) - 第3回全国菓子飴大品評会 名誉大賞牌
- 1921年(大正10年) - 第4回全国菓子飴大品評会 名誉大賞牌
- 1923年(大正12年) - 第5回全国菓子飴大品評会 名誉大賞牌
- 1977年(昭和52年) - 第19回全国菓子大博覧会「高松宮名誉総裁賞」
- 1998年(平成10年) - 第23回全国菓子大博覧会 「内閣総理大臣賞」
- 2008年(平成20年) - 第25回全国菓子大博覧会 「橘花栄光章」
- 2017年(平成29年) - 第27回全国菓子大博覧会 「名誉総裁賞」「食料産業局長賞」
その他取り組み
平成21年(2009年)7月、安全安心な食品の製造* 加工を県が認定する「県食品衛生管理プログラム(県版HACCP)」制度で、兵庫県の菓子* パン製造工程の第1号に認定された。原料入荷から生産までの工程でHACCP(危害分析重要管理点)の概念を徹底浸透させ、工場の安全・安心のレベルを大きく向上させた。
地域活動
- 地元への還元事業として、「大阪産(もん)名品の会」「大阪観光土産品協会」など大阪府・市の事業に積極的に参加している。
- 大阪府と共同で、堀江小学校での食育授業を行っている[3]。(授業内容はあみだ池大黒の内定者が、研修の一環として自分たちで考え、作り上げる。)
- 「にし恋マルシェ」といった西区主催の地域イベントにも参加し、地域を盛り上げるための活動に力を注いでいる。
トピックス
- 屋号にちなんだ大黒様のコレクションとして、約3,500体もの大黒様が本店の土蔵に祀られている。
脚注
関連項目
外部リンク