『このライトノベルがすごい!』大賞

『このライトノベルがすごい!』大賞
日本の旗 日本
主催宝島社
初回2010年
最新回2014年
公式サイトhttp://konorano.jp/

『このライトノベルがすごい!』大賞(このらいとのべるがすごいたいしょう)は、かつて2010年から2014年まで宝島社が主催していたライトノベル文学賞。長編のライトノベル作品を募集し、プロ・アマは問わなかった。

概要

2004年より刊行されている宝島社のムック『このライトノベルがすごい!』から生まれた賞。“ホントに面白い作品を生み出すこと”をコンセプトとし、「『このライトノベルがすごい!』で紹介されているようなエンターテインメント性あふれる小説」[1]を募集していた。第1回より年1回(毎年1月10日締切)の募集となった。優秀賞以上の受賞作品は同社のライトノベル文庫レーベルであるこのライトノベルがすごい!文庫より刊行された。

一次〜最終選考通過者全員に作品の評価シートが送られた。また、一次以降を通過した作品はあらすじ、評価コメントがホームページ上に公開されるのが大きな特徴となっていた[2]

原稿枚数は、40字×34行の書式で80から140枚(400字詰原稿用紙換算で、約280 - 470枚)となっていた。

賞の種類

大賞の賞金は500万円であり、他のレーベルが主催する新人賞のなかでも最も高い金額であった[3][2]

  • 大賞 - 賞金500万円、受賞作品を刊行
  • 金賞 - 賞金200万円、受賞作品を刊行
  • 優秀賞 - 賞金100万円、受賞作品を刊行

受賞作品については『このライトノベルがすごい!』大賞公式サイトにて発表された。なお賞の名前、賞金の金額は変更となることがあった[1]

選考委員

第1回(2010年
栗山千明(女優、特別選考委員)、タニグチリウイチ(書評家)、勝木弘喜(ライトノベル・フェスティバル初代実行委員長)、極楽トンボ(評論家)、工藤淳(書店員)、丸山晋司(書店員)、『このライトノベルがすごい!』編集部
第2回(2011年)、第3回(2012年
栗山千明(特別選考委員)、タニグチリウイチ、勝木弘喜、極楽トンボ、工藤淳、川崎拓己(書店員)、『このライトノベルがすごい!』編集部
第4回(2013年)、第5回(2014年
栗山千明(特別選考委員)、タニグチリウイチ、勝木弘喜、極楽トンボ、工藤淳、吉原圭司(書店員)、『このライトノベルがすごい!』編集部

入賞作品一覧

斜字は未刊行作品。()内は改題。

回数 応募作
総数
タイトル
(刊行時表題)
著者
(刊行時筆名
第1回
(2010年)
[4]
752 大賞 コトモノオト
ランジーン×コード
泉貴大
(大泉貴)
金賞 僕たちは、監視されている
(僕たちは監視されている)
里野修平
(里田和登)
栗山千明賞 ファンダ・メンダ・マウス 大間九郎
特別賞 伝説兄妹
伝説兄妹!
おかもと(仮)
優秀賞 暴走少女と妄想少年 木野裕喜
第2回
(2011年)
[5]
613 大賞 ウーマナイズ・ジェネレーター
(モテモテな僕は世界まで救っちゃうんだぜ(泣))
谷春慶
栗山千明賞 B級少女
(美少女を嫌いなこれだけの理由)
遠藤浅蜊
優秀賞 ドS魔女の××× 藍上ゆう
恋色ゴースト
(僕と姉妹と幽霊の約束)
喜多南
R.I.P. 天使は鏡と弾丸を抱く 深沢仁
第3回
(2012年)
[6]
421 大賞 ロゥド・オブ・デュラハン 松崎
(紫藤ケイ)
栗山千明賞 擬態少女は夢を見る
(薄氷(うすらい)あられ、今日からアニメ部はじめました。)
島津緒繰
サマにならない英雄伝説
(魔王討伐!俺、英雄…だったはずなのに!?)
遊馬足掻
優秀賞|オレを二つ名(そのな)で呼ばないで! 逢上翁児
(逢上央士)
はんぶんのイチ
(ファウストなう)
飛山裕一
剣澄む〜TSURUGISM〜 ますくど
第4回
(2013年)
[7]
424 大賞 セクステット 〜ぼくと五つの女優の卵〜
(セクステット 白凪学園演劇部の過剰な日常)
長谷川也
金賞&栗山千明賞 伝達者
(魔法学園(マギスシューレ)の天匙使い)
小泊重行
(小泊フユキ)
優秀賞 ヒャクヤッコの百夜行 サブ
非モテの呪いで俺の彼女が大変なことに 藤瀬雅輝
第5回
(2014年)
[8]
382 最優秀賞 ロリコンするウレタン・ボア生地製熊のぬいぐるみ
(着ぐるみ最強魔術士の隠遁生活)
はまだ語録
栗山千明賞 勇者は口数がそんなに多くない傾向にあるのか
(【急募】賢者一名(勤務時間は応相談)勇者を送り迎えするだけのカンタンなお仕事です)
加藤雅利

脚注

関連項目

外部リンク