SWAN (漫画)
『SWAN』(スワン)は、有吉京子の漫画。1976年から1981年まで『週刊マーガレット』に連載された。のち、続編が『Maia まいあ—SWAN act II』(2005年 - 2009年、2019年 - 2022年)、『SWAN モスクワ編』(2010年 - 2013年)、『SWAN ドイツ編』(2014年 - 2018年)として、平凡社の『SWAN MAGAZINE』にて連載されている。また、姉妹編として『SWAN -白鳥の祈り-』が1982年から1983年にかけて『週刊マーガレット』に連載された。2011年2月時点で累計発行部数は2000万部を突破している[1]。 概要ひょんな事から一流バレリーナを目指すチャンスを手にした少女・聖真澄のストーリーである。作中には実在のバレリーナや男性舞踊家、振付師が多く登場し、リアリティを高めている。 2005年から『SWAN MAGAZINE』にて、聖真澄の娘まいあを主人公とした続編の『Maia まいあ-SWAN act II-』の連載が開始され2009年に第1部が完結、2019年から始まった第2部は2022年に完結した。 一方、聖真澄とレオンのその後の物語として、『SWAN MAGAZINE』にて2010年から2013年まで『SWAN モスクワ編』、2014年から『SWAN ドイツ編』が描かれた。2018年6月15日発売の『SWAN MAGAZINE Vol.52』をもって完結、中断期間を含めておよそ42年の連載に幕を降ろした[2]。 あらすじ15歳の聖真澄はソビエトの舞踊家アレクセイ・セルゲイエフとマイヤ・プリセツカヤの日本公演を観るために北海道の旭川から上京したが、チケットは既に売り切れであった。どうしても公演を見たかった真澄は警備員の手を振り切って中に入り込む。そこでマイヤ・プリセツカヤのスワンに感動を受け、公演後、彼女の前でブラック・スワンの一部を舞う。セルゲイエフとプリセツカヤは彼女をつまみ出そうとする警備員を制して真澄に「どんな花束よりもすばらしいプレゼント」と礼を言う。そこで日本の新進ダンサーの草壁飛翔、京極小夜子とも知り合うことになる。2人は真澄に大きな可能性のあることに気付く。 北海道に帰った真澄に東京からバレエ・コンテストへの出場の依頼が届く。これはヨーロッパのバレエ界と比べて貧弱なサポートしか得られず、才能のあるダンサーがつぶれていく可能性のほうが高い日本のバレエ界を憂えたバレエ協会の企画で、才能あるダンサーを数多く見つけ、国立バレエスクールを設立し、彼らをサポート、かつ政府にも出資させようというアイデアに基づいたものであった。 真澄は京極小夜子と競うことになり予選落ちしてしまうが、真澄の才能を認めたセルゲイエフのバックアップでバレエスクールのメンバーに加えられた。 数か月後、モスクワバレエから日本の才能あるダンサーを受け入れたいとの話があり、ここでも京極小夜子に敗れてしまい、真澄はロンドンのロイヤルアカデミーへの留学が決まった。モスクワへは草壁飛翔、京極小夜子が赴くが、ボリショイの天才少女と噂されるラリサ・マクシモーヴァと京極小夜子はレセプションで競うことになり、それが元でアキレス腱断裂の悲劇にみまわれる。再起が危ぶまれる小夜子に代わり、真澄がボリショイに招聘される候補となる。 真澄とラリサはそれぞれの解釈で「白鳥の湖」の第2幕と第4幕のオデットとオディールで競う。教科書通りの完璧な解釈のラリサはマスコミ受けしたがオリジナルな真澄のオデットとオディールはボリショイ関係者を感嘆させる。その結果、真澄が第3の候補とオーディションの最終選考を受けることになる。第3の候補はラリサの従姉妹のリリアナであった。ラリサは真澄に出来るなら彼女の前に踊るようにアドバイスをする。リリアナの家に招待された真澄はボリショイの振付師である彼女の父親に、母親と以前恋愛関係にあったというセルジェ・ラブロフスキーについて尋ねたが、彼はあいまいな反応を示すのみで聞き出すことは出来なかった。 登場人物日本チーム
日本バレエ協会関係者
ボリショイ関係者
ロイヤル・アカデミー関係者
ニューヨークシティバレエ関係者
その他
モスクワ編登場人物
書誌情報
脚注
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