S/2007 S 3 は、土星の衛星のひとつである。ハワイ大学のスコット・S・シェパード、デビッド・C・ジューイット、ブライアン・マースデン、ジャン・クレイナらによる2007年1月18日~4月19日の間の観測によって発見された。観測にはすばる望遠鏡が用いられた[4][5]。2007年5月1日に小惑星センターのサーキュラーで発見が公表され、S/2007 S 3 という仮符号が与えられた[6]。また国際天文学連合のサーキュラーでも5月11日に公表された[5]。
推定直径が 4 km の小さな衛星である。逆行軌道を持ち、北欧群に属すると考えられるが[7]、詳細は不明である。S/2007 S 3 は2007年の発見報告以降は検出されておらず、見失われた状態にある[8][9][10]。
出典
- ^ NASA (2017年12月5日). “In Depth | S/2007 S3 – Solar System Exploration: NASA Science”. アメリカ航空宇宙局. 2018年12月25日閲覧。
- ^ a b c d Jet Propulsion Laboratory (2013年8月23日). “Planetary Satellite Mean Orbital Parameters”. Jet Propulsion Laboratory Solar System Dynamics. ジェット推進研究所. 2018年12月25日閲覧。
- ^ Jet Propulsion Laboratory (2015年2月19日). “Planetary Satellite Physical Parameters”. Jet Propulsion Laboratory Solar System Dynamics. ジェット推進研究所. 2018年12月25日閲覧。
- ^ “No.298: すばる望遠鏡が土星に3個の新衛星を発見 | 国立天文台(NAOJ)”. アストロ・トピックス. 国立天文台 (2007年5月16日). 2018年12月25日閲覧。
- ^ a b Daniel W. E. Green (2007年5月11日). “IAUC 8836: S/2007 S 1, S/2007 S 2,, S/2007 S 3; (4951); P/2007 C2”. Central Bureau for Astronomical Telegrams. 国際天文学連合. 2018年12月25日閲覧。
- ^ Brian G. Marsden (2007年5月1日). “MPEC 2007-J09 : S/2007 S 2, S/2007 S 3”. 小惑星センター. 2018年12月25日閲覧。
- ^ Scott S. Sheppard. “Saturn Moons”. Carnegie Science. 2019年11月2日閲覧。
- ^ Jacobson, B.; Brozović, M.; Gladman, B.; Alexandersen, M.; Nicholson, P. D.; Veillet, C. (2012-09-28). “Irregular Satellites of the Outer Planets: Orbital Uncertainties and Astrometric Recoveries in 2009–2011”. The Astronomical Journal 144 (5). Bibcode: 2012AJ....144..132J. doi:10.1088/0004-6256/144/5/132. https://iopscience.iop.org/article/10.1088/0004-6256/144/5/132/meta 2018年11月15日閲覧。.
- ^ Beatty, Kelly (2012年4月4日). “Outer-Planet Moons Found — and Lost”. Sky & Telescope. 2017年6月27日閲覧。
- ^ Brozović, Marina; Jacobson, Robert A. (2017-03-09). “The Orbits of Jupiter's Irregular Satellites”. The Astronomical Journal 153 (4). Bibcode: 2017AJ....153..147B. doi:10.3847/1538-3881/aa5e4d.