NEO FANTASIA
『NEO FANTASIA』(ネオ・ファンタジア)は、茅原実里の5枚目[注 1]のオリジナルアルバム。2013年12月11日にLantisから発売された。 背景前作『D-Formation』から約1年10ヶ月ぶりのリリース[5][6]。本作の発売は、2013年10月2日にランティスウェブラジオで配信されているインターネットラジオ『茅原実里のradio minorhythm』、オフィシャルブログ『Smile Days』で発表された[7]。 東京ディズニーランドの『イッツ・ア・スモールワールド』に感銘を受けたため[8]、同アトラクションを基にしたアルバムの制作をプロデューサーに話したことがきっかけで最終的にコンセプトが『テーマパーク』に落ち着いたという[9]。そのため収録曲がテーマパークのアトラクションをイメージしたものとなっている[10][11]。 ディスクジャケットの撮影は2013年10月23日から10月24日まで[12][13]ハウステンボスで行われ、茅原は撮影前に1曲目「The immortal kingdom」を聞きミッキーマウスをイメージして撮影に臨んだ[14]。 本作の特設ページが2013年11月8日に開設され[15]、同ページで本作収録曲の試聴音源が公開され、11月8日に「TREASURE WORLD」、「SELF PRODUCER」、「Celestial Diva」、「この世界は僕らを待っていた」、「ZONE//ALONE」、「境界の彼方」、「NEO FANTASIA」、11月13日に「1st STORY」、「真白き城の物語」[16]、11月15日に「TOON→GO→ROUND!」、「endless voyage」[17][18][19]、11月18日に「The immortal kingdom」、「Lonely Doll」[20][21]、11月20日に「Neverending Dream」がそれぞれ公開された[22]。 ランティスウェブラジオから配信されている自身のラジオ番組『茅原実里のradio minorhythm』の2013年11月27日配信分(第342回)、2013年12月4日配信分(第343回)で本作の全曲紹介が前後半に分かれ行われ、前編は「The immortal kingdom」から「真白き城の物語」、後編は「Celestial Diva」から「Neverending Dream」までの楽曲紹介が行われた[23]。 音楽性既存のシングル表題曲は、14枚目のシングル「Celestial Diva」から18枚目のシングル「境界の彼方」までが収録されている。 1曲目の「The immortal kingdom」は、夢の国の始まり[24]を思わせるファンファーレ[14][25]風のドキドキする曲[24]。 2曲目の「TREASURE WORLD」は、陽気で華やかなドラマチックなスイング感溢れる本作のリード曲[25]。演奏はビッグバンドで行われた。詞はテーマパークで恋に奮闘する男の子をイメージしている[26]。なお、茅原がアルバムのリード曲の作詞を手掛けるのは初[27]。また、テレビ東京『アニメDON!』の12月度のエンディングテーマに起用された[28]。リード曲の「TREASURE WORLD」はPVが制作されており、撮影は2013年11月13日から11月14日まで行われた[29]。振付は西田一生(西田プロジェクト)が担当。 4曲目の「TOON→GO→ROUND!」は、アップテンポでスピードのあるかっこいいデジタルサウンド。詞はテーマパークの要素が散りばめられている。レコーディングは、前作『D-Formation』に収録された「嘘ツキParADox」、「アイノウタ」と同様に、北海道札幌市で行われた[30]。 5曲目の「1st STORY」は、バンドサウンドの爽やかな曲であり、テーマは「冒険」。詞を制作する中で「一度しかない人生を初めて生きる事」と感じタイトルが決定した。レコーディングは本作の新曲の中で最初にレコーディングされた。レコーディング時は笑顔で臨んだという[29]。 6曲目の「endless voyage」は、かっこいいスペーシーな疾走感のあるデジタルサウンドであり、詞のテーマは「宇宙旅行」、「宇宙冒険」[30]。 7曲目の「真白き城の物語」は、三拍子の暖かみのある曲。テーマは「ホラーショー」[29]。 9曲目の「Lonely Doll」は、自身のオリジナルアルバムの収録曲では初の作曲を手掛けており、テーマパークの一角にあるガラスケースの中の人形の視点で描かれている孤独な悲しい楽曲[24]。 13曲目の「NEO FANTASIA」は本作のタイトルチューンの刺激的な楽曲[31]。歌詞は希望が溢れる内容になっており、レコーディングは2013年10月16日に行われた[26]。 14曲目の「Neverending Dream」は、本作を締めくくるテーマパークの終わりを告げる曲であり、歌唱部分は少なくほぼインストである[22]。 音楽雑誌『リスアニ!』副編集長の澄川龍一は「ビッグバンド、デジタルサウンド、ロック、フォーク、オーケストレーションなど多彩な楽曲がテーマパークのアトラクションを連想させ、コンセプトの『テーマパーク』が最大限発揮されている。」[32]、音楽評論家の冨田明宏は「コンセプトの『テーマパーク』を思わせるを多彩なアトラクションに見立てた楽曲で構成されており、ゴージャスかつドラマティックで、ファンタスティックなエンターテイメントの金字塔を打ち立てた作品。」[32]、音楽雑誌『リスアニ!』編集長の西原史顕は「普段は意識しないことを感じさせる作品。」[32]、アナウンサーの吉田尚記は「茅原のボーカルとクリエイティブな楽曲に極みを味合わされた。」[32]、Animelo Summer Liveのプロデューサーの齋藤光二は「各楽曲がテーマパークの独立したアトラクションとして完成されており、テーマパークの順路のように世界観を味わえる。」と評した[32]。 リリースBlu-ray Disc付限定盤(LACA-35360)、DVD付限定盤(LACA-35361)、通常盤(LACA-15361)の3種リリースであり、限定盤にはフォトブック、Blu-ray Disc、DVDが同梱されている。Blu-ray Disc、DVDには2013年2月17日に渋谷公会堂で開催された自身のファンクラブ『m.s.s』の限定アコースティックライブ『m.s.s Premium Acoustic Live featuring Crustacea』の模様が収録されている。 2013年11月18日にニコニコ生放送にて本作の発売を記念した番組『HAPPY NEO BIRTHDAY』が放送された[33]。この番組で本作の全曲解説、ディスクジャケット、PVが解禁された[34]。 2013年11月22日にYouTubeのLantis公式ちゃんねる『Lantisちゃんねる』からリード曲「TREASURE WORLD」のPVのショートバージョンが配信された[35]。 2013年12月15日に池袋サンシャインシティ噴水広場で本作の発売記念イベントを開催された。内容はミニライブ、握手会を行った[36]。セットリストは「TREASURE WORLD」、「真白き城の物語」、「境界の彼方」[37][38]。 2013年12月1日から12月15日までの間、本作で使用された衣装の衣装展がAKIHABARAゲーマーズ本店で開催された[36]。 収録内容
演奏
チャート
m.s.s Premium Acoustic Live featuring Crustacea
本作の限定盤に同梱されているBlu-ray Disc、DVDに収録されているライブ。2013年2月16日になんばHatch、2月17日に渋谷公会堂で開催された。自身のファンクラブ『m.s.s』の限定アコースティックライブである。 コンサートの開催は、2012年11月20日に自身の旧オフィシャルブログ『minorhythm』で発表された[43]。2012年12月26日に発売されたCrustaceaの3枚目のカバー・アルバム『Unification3 Melody feat Minori Chihara』を引っ提げたコンサートであり、Crustaceaとのコラボレーションコンサートでもある[43]。 アンコールで披露された「さくら」はCrustaceaの楽曲であり、茅原自身がリクエストした[44]。 2013年11月8日にYouTubeのLantis公式ちゃんねる『Lantisちゃんねる』からBlu-ray Disc、DVDのダイジェスト映像が配信された[45]。 出演
セットリスト
クレジット
脚注注釈出典
参考文献
外部リンク |