Japan A cappella MovementJapan A cappella Movementは、1999年から続くアカペラストリートイベントである。通称「JAM」(ジャム)。 概要楽器を使わずに声だけでハーモニーを奏でるアカペラの魅力を発信するイベント。 運営・出演者ともに学生が主体になっている。 毎年ジャンルを問わず全国から200以上の応募がある。 音源審査・実演審査の2度のオーディションを経て、勝ち抜いた10組程度のバンドが本選イベントに出場できる。 本選出場バンドの中で最も高い評価を受けたグループは、その年のBest Of JAM (通称BOJ) として表彰される。 歴史JAMは、「ファイト!ストリート」と「We Are Acappella Majors!」の後継イベントである。 NHK教育テレビ番組『ファイト!』において、1992年と1993年にアカペラ大会が行われたが、1992年の番組収録後、優勝グループ「ガンジー」(早稲田大学Street Corner Symphony)の村上てつやの発案で、流れのままに(打ち上げも兼ねて)代々木公園で行われたストリートライブが、第1回「ファイト!ストリート」である。 その後、このイベントは1998年まで毎年実施され、申し込みだけで出演できる(事前審査がない)アカペライベントとして、アマチュアのアカペラファンに親しまれることとなった。 しかし、年々の参加者数の増加に伴い、渋谷や代々木公園などストリートでの開催が難しくなりつつあった。 一方、筑波大学Doo-Wopの奥村政佳は、1998年に関東6大学によるインカレイベント「We Are Acappella Majors!(略称:アカペラメジャーズ)」を主催していた。 1999年、新たな開催方法を探っていた「ファイト!ストリート」と合流する形で、「オープンな場で一般の方々を含めた多くの人にアカペラを知ってもらえる」場を目指し、奥村を中心に新たにJAMとイベント名を決定し、前年のメジャーズにも関わったメンバーを中心に各大学のアカペラサークルから代表を集め、プロジェクトがスタートした。 前年のアカペラメジャーズの実行委員長に引き続き、第1回のJAMの総指揮は奥村が担当した。また、イベントでは当時多くのサークルで取り入れ始めていたオーディション方式を採用した。 なお、イベントの通称は「JAM」で一貫しているが、正式名称は変遷があり、第1回(1999年)は「Japan A cappella Museum」、第2回(2000年)は「Join the A cappella Movement」が正式とされた。第3回(2001年)以降は、一貫して「Japan A cappella Movement」が正式名称である(2023年現在)。 審査方法オーディション2016年以前1次審査の音源審査と2次審査の実演審査の2つに分けられた。 1次審査は、エントリー時に提出した音源をJAM実行委員会と特別審査員が審査し、2次審査に進むグループを選出する。 続く2次審査は、1次審査を勝ち抜いたグループが審査会場のライブハウスにて観客の前でライブを披露する実演方式である。 なお、この2つの審査の細かい審査基準は明らかにされていない。 2017年以降1次審査に「得点評価ランキング」を採用した。 これは、音源審査である1次審査を、各グループの実力向上の指標としたり、知名度アップにつなげたりすることを目的にしたものである。 5月~8月の各月1回(計4回)のエントリーを1次審査の対象とし、審査基準に基づいて評価された点数をランキングに反映する。評価項目と点数配分は次の通りである。
なお、基準点とは「加点でも減点でもない点数」であり、これより高い点数が加点ポイント、低い点が減点ポイントである。 この「得点評価ランキング」は、アカペラ革命集団HarkとJAMの2団体が共同で運営した。 本選JAM2005から大会方式が採用され、本選出場グループからBest Of JAM (通称BOJ) を選び表彰するようになった。 2016年~2019年大会では、本選イベント後半に「決勝ステージ」が用意された。当日の演奏を見た審査員により3バンドが選出され、ステージに上がるまで出演者以外には共有されない。この3バンドの中で一番高い評価を受けたグループがその年のBOJとして表彰された。 運営方法JAMは、有志からなる実行委員会によって運営される。実行委員会は全国の大学アカペラサークルに所属する学生や社会人により構成され、イベント広報・審査員の選出・当日の運営スタッフ・審査などすべての運営を行っている。 過去の開催情報や大会結果
関連項目脚注出典
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