HAT-P-21
HAT-P-21は、おおぐま座にある11等級の恒星である。周囲を太陽系外惑星が公転していることが知られている。 概要G3のスペクトルを持つ主系列星で[1][5]、ガイア計画で観測された年周視差によると地球から約910光年の位置にある[注 1]。 2011年、HATネット(Hungarian Automated Telescope Network, ハンガリー自動望遠鏡ネットワーク)が2006年から2010年にかけて行ったトランジット法による探査で、木星質量の4倍前後の質量を持つ太陽系外惑星HAT-P-21bが発見された[3]。
名称2019年、世界中の全ての国または地域に1つの系外惑星系を命名する機会を提供する「IAU100 Name ExoWorldsプロジェクト」において、120の惑星系が各国に割り当てられ、HAT-P-21 と HAT-P-21b はモンゴル国に割り当てられる系外惑星系となった[5]。このプロジェクトは、「国際天文学連合100周年事業」の一環として計画されたイベントの1つで、モンゴル国国内での選考、国際天文学連合 (IAU) への提案を経て、2019年12月に最終結果が発表される予定だった[6]。 2019年12月17日、命名権を有する118の国と地域のうち、112の国と地域から提案された主星と惑星の固有名が承認された[7]が、モンゴル国が提案したHAT-P-21の名称案はこの時には発表されなかった。2020年3月1日になってモンゴル国の名称案が発表され、HAT-P-21はMazaalai、HAT-P-21bはBambaruushと命名された[2][8]。Mazaalaiは、ゴビ砂漠に生息している絶滅危惧種である、ヒグマの亜種ゴビヒグマのモンゴル語での名称で、Bambaruushはモンゴル語で「熊の子」を意味する言葉である[2]。 脚注注釈出典
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