Ansari X Prize

Ansari X Prize
優勝賞金1,000万ドルの贈呈式
優勝賞金1,000万ドルの贈呈式。右から3番目がポール・アレン(2004年11月6日)
受賞対象乗員3名の有人宇宙船で高度100km以上に到達、かつ2週間以内に同じ機体でもう一度飛行する[1]
全世界
主催Xプライズ財団
報酬1,000万ドル[1]
最新回2004年10月4日
受賞者スケールド・コンポジッツ
公式サイトansari.xprize.org

Ansari X Prize(アンサリ・エックスプライズ)は、Xプライズ財団によって運営された、民間による最初の有人弾道宇宙飛行を競うコンテストである。

1996年アメリカで開始され、最終的に2004年スケールド・コンポジッツ社のTier Oneプログラムの一部として開発された宇宙船スペースシップワンが条件を達成し、賞金1,000万ドル(約10億5000万円)を獲得した。

概要

勝者となったスペースシップワン

Xプライズ財団を率いるピーター・ディアマンディス会長が1996年にX PRIZE(エックスプライズ)を立ち上げたが、資産家のアミール・アンサリとアニューシャ・アンサリがXプライズ基金に資金の提供を申し出て、名を冠してAnsari X Prizeとなった。受賞条件は下記。

  • 宇宙空間(高度100 km以上)に到達する。
  • 乗員3名(操縦者1名と乗員2名分のバラスト)相当を打ち上げる。
  • 2週間以内に同一機体を再使用し、宇宙空間に再度到達する。

世界各地から26チームが参加したコンテストで、2004年10月4日(米国時間)に規定の条件を最初にクリアして高度100kmの有人宇宙飛行に初成功したスペースシップワンが、賞金1,000万ドルを得た。

その他

Xプライズ財団は、月着陸船の開発を目指した「Lunar Lander Challenge」(賞金総額200万ドル)、軌道エレベータ技術を競う「Space Elevator Games」などもコンテストしている。

脚注

  1. ^ a b Ansari X Prize”. 23 September 2010時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年9月15日閲覧。

関連項目

外部リンク