『木曽街道いそぎ旅』(きそかいどういそぎたび)は、フジテレビ系列にて1973年4月7日から7月28日まで、毎週土曜22時30分から23時25分に放映された股旅もののテレビ時代劇[1]。『木枯し紋次郎』第2シーズンの後番組。全17回。放送時期と同じ頃ケン月影作画で『週刊漫画サンデー』に連載されていた[2]。
概要
陽気な旅人「成りゆきの辰」と、女壺振りで元女房のお篠乃(おしの)を探して旅を続けるニヒルなお尋ね者「裏街道(うらみち)の銀次」の二人の主人公が、木曽街道を舞台に繰り広げる道中記[3]。
劇中で辰はひょうきんな立ち居振る舞いをするが、物語の中で実は勘定奉行配下の役人による任務上の仮の姿という紹介をされている。銀次は賭場でいかさまを見破る名人であり、それ故に賭場荒らしとして土地土地の博徒らから目の敵にされており、決まってどこからかの刺客が差し向けられている。お千加はそんな辰や銀次たちの目の前に度々現れる女壺振りである。
「いそぎ旅」という世界観
劇中のナレーションなどから、人別帳から外された無宿渡世人が、その身の上に起きた理由の如何を問わず、主要街道に設けられた関所などを外れて、裏街道を追っ手などを気にしながら急いで旅する様子、と考えられる。劇中で銀次がしている旅がまさに「いそぎ旅」である。
キャスト
- 風来坊の渡世人を気取る謎の男。その時々で口から出任せのような通り名を名乗る(「早耳の辰」「揉め事好きの辰」など)ことがあり、何事か起きればすぐに首を突っ込みたがる、陽気でノリの軽い男。一方で人情深い面も持ち合わせる。とある街道筋で銀次と知り合って以来、何かと彼の行く先に現れてはちょっかいを出す。しかし成りゆきの辰とは仮の名で、その正体は勘定奉行配下の吟味方改役・堀越三四郎であり、幕府からの博徒撲滅の密命を受け、渡世人姿に身をやつして旅をしている。
- 口数の少ないニヒルな無宿渡世人。賭場のいかさまを見破る名人故に、賭場荒らしとして他の宿場のやくざ連中から刺客を差し向けられることが多い。第3話の時点から7年前には堅気の飾り職人だったが、女壺振りで元女房のお篠乃が原因で二足わらじの親分を斬ったことから無宿渡世人となり、当のお篠乃にも去られたため、彼女を捜して旅をしている。用心深く、他人に背後に回られることを嫌う。
- 流浪の女壺振り。ある露天賭場で壺振りをしていた際に辰や銀次と知り合い、以来、辰や銀次の行く先に現れ、彼らの手助けをするようになる。銀次にいかさまを見破られて以来、銀次の前で壺が振れなくなったが、第13話ではやむを得ない事情から銀次の前で壺を振った。第1話の本人の言によれば足腰が強いらしく峠越えも平気という。
- 銀次が捜している女壺振りで銀次の元女房。ある一件で彼が無宿渡世人となる原因を作り行方知れずとなるが・・・。
サブタイトルリスト
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スタッフ
番組テーマ曲
脚注
関連項目
フジテレビ系 土曜22:30-23:29 |
前番組 |
番組名 |
次番組 |
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木曽街道いそぎ旅
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