戦後70年千の証言スペシャル
戦後70年千の証言スペシャル(せんごななじゅうねんせんのしょうげんスペシャル)は、2015年にTBS系列にて2回にわたって放送された戦争のトークドキュメンタリー番組かつワイドショー教養番組である。TBSグループでスピンオフ番組が放送された。 概要第1回は2015年3月9日に「戦後70年千の証言スペシャル 私の街も戦場だった」(せんごななじゅうねんせんのしょうげんスペシャル わたしのまちもせんじょうだった)、第2回は2015年8月15日に「戦後70年千の証言スペシャル 私の街も戦場だったII 今伝えたい家族の物語」(せんごななじゅうねんせんのしょうげんスペシャル わたしのまちもせんじょうだったツー いまつたえたいかぞくのものがたり)として放送された。第1回は2011年3月11日に発生した東日本大震災から4年の経過、第2回は終戦記念日から70年の経過を思慮して編成されている。 TBSグループは戦後70年を迎えた2015年を「千の証言プロジェクト」として、TBSテレビだけではなく、TBSラジオやBS-TBSなどの媒体でもドラマやドキュメンタリー番組、トーク番組といった形で戦争に関連する番組を放送した[1]。毎日新聞においても「千の証言」シリーズを連載[2]。 俳優・佐藤浩市が共通して出演しているが、第1回はナビゲーターとして、第2回は前回の出演でやり残した事を取材するという立場で出演。第2回の放送も取材の結果を報告、質疑応答するためスタジオに出演した。 第1回放送分「戦後70年 千の証言スペシャル 私の街も戦場だった」が2014年(平成26年)度ギャラクシー賞テレビ部門選奨、2015年3月度月間ギャラクシー賞および2015年日本民間放送連盟賞テレビ報道番組部門優秀賞を受賞した[3][4][5]。 視聴率は振るわなかったものの[6][7]、前述の通り、複数の受賞があり放送内容については高い評価を受けた[5]。 司会者放映リスト
上記のほか、ミニ番組として昼間の時間帯や通常番組に内包する形で以下の番組が放送されている。
前述のとおり、BS-TBSやTBSラジオなどでも「千の証言」を題した番組を放送。BS-TBSではドキュメンタリー番組、TBSチャンネルでは日本の戦争映画・ドラマの再放送を中心に放送された[11][12]。 放送内容
第1回1945年に米軍の戦闘機・P-51が日本の街を機銃掃射によって攻撃する様子を、設置していたガンカメラが収録しており、アメリカ国立公文書館が保管していたテープをカラー映像で放送した[13]。そのほとんどが日本のテレビ初公開であった。ガンカメラにより空襲が確認された街は全国139市町村に及ぶ。南九州が徹底的に空襲の被害を受けているが、本土決戦の準備の為であることが判明した。 1945年8月5日に発生した湯の花トンネル列車銃撃事件を杉咲花、福田麻由子らにより再現ドラマ化[14]。出演者については#再現ドラマのキャストを参照。 再現ドラマのキャスト
第2回瀬戸内寂聴がスタジオゲストとして終始出演。副題に「今伝えたい家族の物語」とついている様に、祖父母と孫といった戦争体験者と若い世代が対面し、戦争について対談・インタビューを行うシーンが多く放送されるなどが第1回との番組構成の相違点である[15]。 前回の放送から新たに発見されたガンカメラの映像を、当時の家族の物語を交えて放送した。また、本放送に向けてアメリカで入手した日本への空襲の映像が、どの街で撮られたものなのかフェイスブック上で情報提供を呼びかけた[16]。 主なスタッフ共通 第1回
第2回
関連項目
出典・脚注注釈出典
外部リンク |