ヒース・ヘンブリー
リチャード・ヒース・ヘンブリー (Richard Heath Hembree, 1989年1月13日 - ) は、アメリカ合衆国サウスカロライナ州スパータンバーグ郡出身のプロ野球選手(投手)[1]。MLBのシアトル・マリナーズ傘下所属。右投右打[1]。愛称は「ヒーター」(名前のHeat(h)より)[2]。 経歴プロ入りとジャイアンツ時代2010年のMLBドラフト5巡目(全体168位)でサンフランシスコ・ジャイアンツから指名され、7月3日に契約[1]。契約後、傘下のルーキー級アリゾナリーグ・ジャイアンツで12試合・11.0イニングにリリーフ登板して3セーブ、防御率0.82、無四球、22奪三振を記録した[1]。 2011年はまずA+級サンノゼ・ジャイアンツでプレーし、26試合に登板して21セーブ、防御率0.73、WHIP1.14、44奪三振を記録した[1]。6月16日からはAA級リッチモンド・フライングスクウォーレルズでプレーし、そこでは28試合の登板で1勝1敗17セーブ、防御率2.83、WHIP1.15、34奪三振を記録した[1]。2チームの合算では、54試合のリリーフ登板で1勝1敗38セーブ、防御率1.86、WHIP1.14、78奪三振を記録した[1]。 2012年はA+級サンノゼとAAA級フレズノ・グリズリーズでプレー[1]。A+級サンノゼでは5試合に登板しただけで、AAA級フレズノでは39試合に登板、合算で44試合のリリーフ登板で1勝1敗15セーブ、防御率4.19、WHIP1.16、43奪三振を記録した[1]。オフにはアリゾナ・フォールリーグに参加し、スコッツデール・スコーピオンズに所属した。 2013年、マイナーではAAA級フレズノでプレーし、54試合に登板して1勝4敗31セーブ、防御率4.07 、WHIP1.27、63奪三振を記録した[1]。9月にメジャー昇格し[3]、9月3日のサンディエゴ・パドレス戦でメジャーデビューを果たした[4]。デビュー戦では1点ビハインドの8回裏から登板し、1.0回を無安打無失点2奪三振に抑えた[5]。この年、メジャーでは9試合・7.2イニングに投げ、無失点に抑えた[1]。 2014年3月21日にマイナー降格となり[6]、その後、AAA級フレズノでは41試合に登板して1勝3敗18セーブ、防御率3.89、12奪三振を記録した[1]。 レッドソックス時代2014年7月26日、ジェイク・ピービーとのトレードで、エドウィン・エスコバーと共にボストン・レッドソックスへ移籍した[7]。移籍後は6試合にリリーフ登板して防御率4.50、WHIP1.60、6奪三振を記録した[1]。 2015年は22試合に登板してメジャー初勝利を含む2勝を挙げた[1]。なお、この年はルーキー級ガルフ・コーストリーグ・レッドソックスとAAA級ポータケット・レッドソックスでもプレーしているが、GCLでは公式戦初先発登板をした[1]。 2016年はレッドソックスで38試合にリリーフ登板して4勝1敗、防御率2.65、奪三振率8.3という成績を残した[1]。 2017年は62試合に登板して2勝3敗、14ホールドを記録した[1]。防御率3.63とWHIP1.45は、いずれも2015年以降ではワーストの数値だったが、奪三振率は初の9.0以上(10.2)をマークした[1]。 2018年はブルペンの一員として開幕を迎えた。67試合・60回で4勝1敗、20ホールド、防御率4.10、76奪三振でシーズンを終えた。当初、ポストシーズンのロースターに入っていなかったが[8]、スティーブン・ライトが怪我により出場ができなくなってしまったため、急遽ポストシーズンに出場することになった[9][10]。自身初のポストシーズンではワールドシリーズを含む4試合に登板して全試合無失点で優勝に貢献した。 2019年は45試合に登板して、1勝0敗2セーブ4ホールド、防御率3.86という成績だった。 フィリーズ時代2020年8月21日にニック・ピベッタ、コナー・シーボルドとのトレードで、ブランドン・ワークマンと共にフィラデルフィア・フィリーズへ移籍した[11]。オフの10月28日にマイナー契約となった後、FAとなった[12]。 レッズ時代2021年2月5日にクリーブランド・インディアンスとマイナー契約を結んでスプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[13]が、3月20日に自由契約となった[14]。 その後、3月22日にシンシナティ・レッズとマイナー契約を結んだ[15]。シーズン開幕後、4月23日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[16]。オフの11月3日にFAとなった。 パイレーツ時代2022年3月14日にピッツバーグ・パイレーツと単年契約を結んだ[17]。20試合に登板して2勝0敗、防御率7.16という成績を残したが、6月22日にDFAとなり、6月26日に自由契約となった[3]。 ドジャース時代2022年6月30日にロサンゼルス・ドジャースとマイナー契約を結んだ[18]。8月30日にメジャーに昇格して6試合に登板したが、9月13日にDFAとなり、9月16日にFAとなった[3]。 レイズ時代2023年1月18日にタンパベイ・レイズとマイナー契約を結んだ[19]。AAA級ダーラム・ブルズで開幕を迎え、8試合に登板して3勝1敗、防御率1.29という成績を残して、4月25日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[3]。同日夜のヒューストン・アストロズ戦に救援登板して1.1回を無失点に抑えたが、翌日にはDFAとなり、4月28日にFAとなった[20]。 タイガース傘下時代2023年5月1日にデトロイト・タイガースとマイナー契約を結んだ[3]。所属したAAA級トレド・マッドヘンズでは前腕の負傷により5月19日以降は登板がなく、7月2日に自由契約となった[21]。 マリナーズ傘下時代2024年2月2日にシアトル・マリナーズとマイナー契約を結んだ[3]。 投球スタイルピッチングの主体をなすのは150km/h台前半のフォーシームである[22]。 右打者に対して起用すると活きるとされ、2016年の対右打者打率は.201・対左打者打率は.338[22]、2017年の対右打率は.280・対左打率は.313であり[23]、実際に対右打者打率の方が低い。 詳細情報年度別投手成績
年度別守備成績
背番号
脚注
関連項目外部リンク
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