キューバ陸軍キューバ陸軍(西:Ejército Cuba)は、キューバの陸軍。キューバ革命軍の基幹を成す。 概要1985年発行のジェーン年鑑によれば、当時の総員は130,000人規模で陸軍司令部の下、東部、中部、西部の3つの地域軍に区分されていた。東部軍は2個軍団6個師団で編制され、それ以外の地域軍は直轄の1個戦車師団と1個機械化師団および軍団隷下の3個歩兵師団で編制されていた。 1998年上半期の中央情報局の評価によれば、戦車と火砲が大幅に減少し、大隊単位以上の訓練が実施できないとされ、多くの兵器が保管状態にあるも使用できないとされた[1]。同報告書においてキューバ軍特殊部隊は1個大隊で構成するとされ、いくつかのより小規模な単位部隊が活動を継続しているとされる。保管している兵器類は交換部品の不足や燃料の深刻な欠如で、軍の運用能力に影響を及ぼしているが、依然として地域大国として残存している。 組織陸軍は陸軍軍事評議会と陸軍司令部が置かれ、3つの地域軍に区分される。また地域軍ごとに各軍事部門と青年労働軍もこれに倣う。 2007年時点で現役兵総員38,000人、予備役39,000人[2]。5個戦車旅団、9個機械化歩兵旅団、1個空挺旅団、1個防空砲兵連隊、1個地対空ミサイル連隊、1個国境警備旅団、14個予備旅団が存在するとされる[2]。 以下の組織は、1996年時点における情報である[3]。
西部軍西部軍(Ejército Occidental)は、ハバナ州、ピナール・デル・リオ州、ハバナ市を管轄する。
中部軍中部軍(Ejército Central)は、マタンサス州、ヴィーリャ・クララ州、シエンフエーゴス州、サンクティ・スピリトゥス州を管轄する。
東部軍東部軍(Ejército Oriental)は、サンティアーゴ・デ・クーバ州、グァンタナモ州、オルギン州、ラス・トゥーナス州、カマグエイ州、シエーゴ・デ・アヴィラ州を管轄する。
装備戦車装甲車歩兵戦闘車 偵察装甲車 × 100台 装甲兵員輸送車 × 700台/輌 火砲榴弾砲 × 500門 自走砲 × 40輌 ロケット砲 × 175門/台 迫撃砲 × 1000門 沿岸防備用固定砲塔
対戦車ミサイル 対戦車火器
対空火砲 × 400門
ミサイル地対空ミサイル × 200基 弾道ミサイル 小火器
艦艇国境警備旅団用
階級
脚注
参考文献
|