左ローラ・ブッシュ と中クリフォードと子供たちとともに。2007年のホワイトハウス での卵転がし にて撮影。
「おおきいあかい クリフォード 」(Clifford the Big Red Dog)は、 アメリカ の児童文学作家ノーマン・ブリッドウェル (英語版 ) が1963年から発表し始めた児童文学 作品である。このシリーズのヒットによって、出版元のスカラスティック・ブックス(Scholastic Press )も大きくなった。
原作者ノーマン・ブリッドウェル (英語版 ) 2011年撮影
概要
ものすごく大きな犬クリフォードと飼い主、そしてその周りの人々を描いた作品。
スカラスティック・ブックス(Scholastic Press )が制作し、2000年から2003年までPBS Kids で放送されたテレビアニメ『クリフォード (英語版 ) 』は成功を収め、日本でも放送された。現在もMiss Lori and Hooper 枠で他のPBS番組とともに再放送が行われている。1988年、カナダのアニメ会社ネルバナ がクリフォードの教育ビデオを製作し、1990年代初頭には、ワーナー・ブラザース による、実写とアニメーションを融合したビデオも発売された。
テレビアニメ『クリフォード』は、子ども番組の中でも子供たちに生活の教訓を教える内容となっている。1回の放送につき11分の話が2本入っている。一方の話がクリフォードとその犬友達についての物語であるのに対し、もう一方がエミリー・エリザベスとその友人たちを描いた話となっていることが多い。原則的にきちんとした内容になっており、犬たちはその場に人間がいない場面では(視聴者に伝わるよう)人語で話し、人間が登場している場面では(通常人間に聞こえるような)鳴き声だけである。
ベテラン俳優ジョン・リッター がクリフォード役をすべての話で演じていた。1988年と1990年代初頭のバージョンではBrent Titcomb がクリフォードの声を当てていた。彼のスケジュールにはこの番組についても書き込まれていた。テレビシリーズ最終話と映画版が完成したところで、リッターは『パパにはヒ・ミ・ツ 』でABCのプライムタイム枠に戻った。
リッターが死去した2003年9月11日という日は、PBSでClifford's Puppy Days の初回放送が行われた日の数日後だった。
あらすじ
クリフォードは一緒に生まれた兄弟たちよりも小さく、うまく育つとは思われなかった。誕生日プレゼントとして買うことにしたエミリー・エリザベス・ハワードの愛情によって 25 フィート (7.6 m) まで大きくなってしまい、ハワード一家は都会を出てバードウェル島に越すことになった。
海外版
イギリスで放送される際はイギリスの俳優による吹き替えが行われており、アメリカ合衆国で放送される際はアメリカ合衆国の声優によって、アメリカ合衆国のアクセントで吹き替えられる。なおBBC 版におけるクリフォードはトム・イーストウッドが当てた。
日本ではカートゥーン ネットワーク のカートゥーンニト(以前はピぽらペポら)枠で放送されている。
劇場版
クリフォード・ザ・ムービー
でっかくなっちゃった赤い子犬 僕はクリフォード
登場人物
動物たち
クリフォード(Clifford The Big Red Dog)
声 - ジョン・リッター /星野充昭
オスの赤い犬 。親切なうえに外向的で、よく手伝いをする。
足から頭まで15フィートという非常に大きな体をしており、それが原因でトラブルになることがある。また彼の友人や、彼と出会った人がトラブルを起こしたこともあった。また、遠くからよく見えることもあって、ある回では灯台のてっぺんをとり、霧の中、泳いでフェリーを誘導した。
ノーマン・ブリッドウェルの妻のイマジナリーフレンド が元になっている [ 1] 。
飼い主のエミリー・エリザベスはクリフォードを深く愛している。
クリオ(Cleo)
声 - クリー・サマー /伊倉一恵
活発なメスのプードル。自己中心的で、よく真実を言わないためトラブルを起こしがちだが、友達思い。
" Have I ever steered you wrong?"が口癖。クリフォードとティーボーンとで行ったごっこ遊びでは "the evil Fluffy-Face"を演じた。 クリフォードの友達の一匹。 飼い主はMrs. Diller。
ティーボーン(T-Bone)
声 - ケル・ミッチェル /神谷浩史
食いしん坊な雄のブルドッグ。クリフォードの友達の一匹で、恥ずかしがり屋で警戒心が強いが、ケープをはおったヒーロー『スーパー・ティーボーン』になりきるのが好き。飼い主は ルイス保安官。
Hamburger
キーナン・トンプソン
ティーボーンの旧友。クリフォードが来る前に島を去った。
K.C
カム・クラーク
3本足の犬。飼い主はブルーノ・ヤング。ブルーノの母親を助けているように訓練されている。
マック(Machiavelli)
声 - カム・クラーク/青山穣
自分の重要性に関して得意げになっているグレイハウンド。最初はクリフォードら3匹に関しては無関心だったが、後にクリフォードらの輪に入りたがっていた。ドッグショーに出たこともある。 飼い主はジェダ。
ミミィ(Mimi)
声 - Tyisha Hampton
メスのスパニエル。時々島を訪れる。ティーボーンが片思いしたこともある。
ビリーとベティ
声 - スーザン・ブルー (ビリー)/デビ・デリーベリー (ベティ)
いたずら好きの子猫たち。
Manny
声 - フランク・ウェルカー
時々登場する老いたシュナウザー。
Artie
声 - ヘンリー・ウィンクラー
クリフォードを悪の道へ誘ったが、失敗した。その後も時々島にやってくる。
こどもたち
エミリー・エリザベス(Emily Elizabeth Howard)
声 - グレイ・デライル /池田千草
クリフォードの人間の友人。親しみやすく好奇心旺盛でよく人助けをする8歳児。島で最もスケートが上手で、サッカーが得意。名前はノーマン・ブリッドウェルの娘の名と、ノーマン・ブリッドウェルの妻の空想上の冒険談から[ 1] きている。
チャーリー(Charley)
エミリー・エリザベスの親友であるジャマイカ人少年。学校のサッカーチームBirdwell Birdsで一番サッカーが上手。ハウスボートに、レストランを経営する父親と暮らしている。
ジェダ(Jetta)
声 - キャス・スーシー /新井里美
マックの飼い主。自己中心的なお嬢様。エミリー・エリザベスの友人。しばしば他人の気持ちに気付いていないことがおおい。
登場する際はしばしばパレードを率いており、才能発掘番組では majorette を披露した。
しばしば他人より良い成績または良い人物であることをアピールし、他人の計画に対してとても懐疑的である。
母親は島中の店のオーナーのひとりであり、Jettaの振る舞いにはあまり気にしていない。
Baby Makes Four で、赤ん坊である弟Cosmo (声 - デビ・デリーベリー)が登場する。
ヴァズ(Vaz)
声 - en:Ulises Cuadra /よのひかり
エミリー・エザベスとチャーリーの友人。とても内気で恥ずかしがり屋で不幸な少年。才能発掘番組で手品を披露した。
ダン
声 - スーザン・ブルー
Mary
声 - キャス・スーシー
車いすに乗った少女。 Stage Struck において、才能発掘番組で、歌とピアノを披露したところ一等賞をもらった。
おとなたち
キャロラインとマーク・ハワード
声 - グレイ・デライル(キャロライン)、カム・クラーク(マーク)
エミリー・エリザベスの両親。
サミュエル(Samuel)
声 - テレンス・C・カーソン /武虎
チャーリーの父親。ジャマイカ人。Samuel's Fish and Chipsを経営している。
保安官ルイス
声 - ニック・ジェイムソン
ティーボーンの飼い主。島の保安官でサッカーのコーチ。
Deputy Brown
Hamburgerの飼い主。クリフォードが来る少し前に島を去った。
Mrs. Diller
クレオの飼い主。第23話T-Bone, Dog About Town で船酔いした。
ホリスとバイオレット・ブリークマン
声 - アール・ボーエン (ホリス)、エディ・マックラーグ (バイオレット)/小谷津央典 (ホリス)
ハワード家の隣人である夫婦。ホリスはクリフォードのたてる音や、クリフォードの不注意による破壊にしばしば嘆いており、"King Sized Canine"と呼んだこともあった。ホリスにはコートニー・アンバーというポップスターの姪もいる。
'The Dog Park'において、ホリスが犬(特にクリフォード)をとても嫌っており、島のいたるところに犬お断りの看板を立てて皆を悲しませた。バイオレットは夫に、彼のせいで誰も来なくなったとぼやいたため、犬お断りの看板を撤去した。
Dr. Dihn
声:ハウナニ・ミン
Birdwell島の獣医。
Fire Chief Campbell
声 - テレンス・C・カーソン
島の消防団のリーダー。
Ms. Carrington
声 - グレイ・デライル
学校の先生。 Wedding Bell Blues でMrs. Grumbly (声 - キャロル・バキリタ)の後任として島の学校に赴任してくる。
Mr. Kibble
グルーマー兼ペットショップのオーナー。
ブルーノ・ヤング(Bruno Young)
声 - ケビン・マイケル・リチャードソン
K.C.の飼い主。
ビクターとペドロ
声 - トニー・プラナ
島のドックで働く作業員。
テレビアニメ版スタッフ
日本語訳
『おおきいあかい クリフォード』ビクターエンタテインメント 2006年
エピソード
話数
邦題
原題
日本放送日
1
いちばんの親友
My Best Friend
2003年 9月1日
2
とくべつな届け物
Special Delivery
9月2日
3
一生懸命がいちばん
9月3日
4
クリオがやってきた
9月4日
5
クリフォードと豆の木
Clifford and the Beanstalk
9月5日
6
あたらしい友達
A New Friend
9月8日
7
ピーちゃんといっしょ
9月9日
8
嵐がやってくる
Stormy Weather
9月10日
9
クリフォードの秋祭り
Clifford's Carnival
9月11日
10
バードウェル島へ ようこそ
9月12日
11
フェリー物語
A Ferry Tale
9月15日
12
ザ・ビッグレッドショー
9月16日
13
サーカスの大スター
Circus Stars
9月17日
14
最高の誕生日パーティ
The Best Party Ever
9月18日
15
ばあ
Boo!
9月19日
16
戻ってきてマック
Come Back, Mac
9月22日
17
ティーボーンと ハリネズミのおもちゃ
9月23日
18
タイタニックにも 負けないぞ
9月24日
19
みんなで仲良く
9月25日
20
約束は 守らなきゃ!
9月26日
21
びっくりした? クリフォード
9月29日
22
先生のお気に入り
Teacher's Pet
9月30日
23
おなかいっぱい
10月1日
24
ぼくは強いぞ!
10月2日
25
かゆくてたまらない
10月3日
26
犯人はだれ?
10月6日
27
ほんものの友達
10月7日
28
マックのひみつクラブ
Mac's Secret Dog Club
10月8日
29
ふわふわなクリオ
Fluffed Up Cleo
10月9日
30
スカンクが出た!
10月10日
31
小さいクリフォード
10月13日
32
リーダーごっこ
10月15日
33
失敗してもいいんだよ
10月16日
34
公園はだれのもの?
10月20日
35
ティーボーンの花火大会
10月21日
36
バードウェル島 のえらい人
10月22日
37
チーム・ワーク
10月23日
38
宇宙船クリフォード
10月24日
39
ひさしぶりだね クリフォード
10月27日
40
クリフォードのパレード
Clifford on Parade
10月28日
41
さよなら ティーボーン
Good-Bye T-Bone
42
はじめてのお泊り
43
かっこいいぞ ティーボーン
44
うらやましくなんかないよ
45
お似合いだよ ティーボーン
46
ドロボウをさがしだせ
47
友達になろう
48
クリフォードの子守り
49
クリフォードの足型
50
クリオが泊まりにやってくる
51
クリフォードの犬小屋
52
しゃっくりが止まらない
Clifford's Hiccups
53
クリフォードの大そうじ
54
ジェタの大きなオウム
55
みんなでパーティー
It's My Party
56
大事な友達
57
お花がいっぱい
58
さかさまの日おめでとう
59
友達だもの
60
お気に入りの毛布
Blanket Blues
出典
参考文献
^ Media and Culture, 5th ed., Richard Campbell, Christopher R. Martin and Bettina Fabos.
外部リンク